「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

「巨人への遺言 プロ野球 生き残りの道」(広岡達朗)

 

今年のジャイアンツ、いいなあ。バランスがいいというか、ソツがないというか、安定しているよね。このまま順調に首位を突っ走ってほしいよね〜!♪ (・∀・)

 

さてこの本。「セ・パ両リーグ日本一監督による、日本野球への愛の鞭。セ・パ両リーグで日本一監督となった球界の伝説・広岡達朗氏が、84歳になってやっとわかった「野球の神髄」をまとめた、野球人生の集大成的な一冊。新監督、大リーグから賭博事件、元選手の薬物逮捕といった近年の球界を取り巻く問題まで舌鋒鋭く斬り込んだ、日本プロ野球への「愛の鞭」が綴られている」そのエッセンスを紹介しよう

 
 
・巨人で原辰徳監督が辞める時、私が考えた公認候補はヘッドコーチの川相昌弘だった。いまの巨人で一番野球をよく知っている男だが、私の意見を聞いた球団首脳は「エーッ?」と驚いた。巨人ははやり、地味な玄人より、華やかなスター監督・高橋由伸を原の公認に選んだのだ。高橋を私が初めて見たのは神宮球場早慶戦だった。長身で、ハンサムで、主将を努め、投げかたもいい。通算打率.325、ホームラン23本、三冠王一回で名門・慶應の主砲として申し分のないスターだった。問題は、球団やファンを裏切り続けた巨人での実績である
 
入団6年目の2003年に腰痛で鮮烈を離れたのをはじめ2009年には腰の手術を受けるなど、最後まで腰痛に悩まされた。このほか右ヒジの手術や肋骨骨折、足首の手術、肉離れ……若いころからケガや故障が多く、ほとんどフル出場したことのないスター」という印象しかない。つまり春先はスタメンは好調でも、終わってみれば代打男というシーズンが多かった高橋に巨人は2011円まで3億円以上の高額年俸を払い続けその後の4年間平均でも1億6000万円だった。18年間の実績を見ると、本人や監督に甘えがなかったといえるだろうか。それでも巨人は、コーチや2軍監督の経験もなり現役外野手を半裸の後任に選んだ。
 
野球の勝敗は70%が投手で決まるというから、監督に最適なの捕手出身者だろう。次が、試合展開に密接にかかわる内野手で、外野手は捕手からも監督のイスからも一番遠い。しかも高橋は、現役からの2階級特進である。そして高橋の場合、一番の問題は選手たちが、現役時代の彼の日常をすべて知っていることだ。そこで高橋は、嘘でもいいから現役時代の自分に甘えがあったことを選手に伝え「すまなかった」と謝った方がいい。
 
高橋も、的確な判断とサイン出しをするためには、野球と巨人ナインを知り尽くしている川相をヘッドコーチとしてそばに置くのがベストだが、巨人フロントは川相を3軍監督に配転した新監督にとってチームに自分の考えを伝え、練習させるのはキャンプしかない。しかし実質一ヶ月の練習で監督の野球を徹底することはできない。高橋も、この1年は毎日がキャンプと思って練習を続け、伝統ある巨人軍を再建してもらいたい。
 
 
「原・巨人の敗因」「巨人はロペスをなぜ出した」「原よ、弱いチームの監督をやれ」「阿部、松坂、藤川、黒田、イチローは引退して指導者になれ」「王のまねは誰もできない」「日本ハム・大谷の二刀流はやめろ」「投げない、走らない大学選手」など。
 
さすが!広岡さん、いいねえ!これだけはっきり言えるのは、もう広岡さんしかしないよね。元気でいてほしいなあ。野球ファン必読!オススメです。(・∀・)