またまたオモシロい本を読みました。創作ではなくノンフィクションででの出来事ってリアルでオモシロイよね〜〜!!!この本は旅行業界でのデキゴト。(・∀・)
・旅行会社の社員が添乗員をしてるケースはほとんどない。 一番多いのは添乗業務を請け負う派遣会社に所属している人たちで ある。添乗員の業界というのは、 そういう派遣の人たちなしには成り立たない。 かくいう私もその一人である。 私は50歳をすぎてからこの業界に飛び込んだ。( 飛び込まざるを得なかった)。以来15年以上にわたし、 この業界で見過ぎ世過ぎしてきた。
・本書に書かれているのは、カリスマ添乗員、 スーパー添乗員による物語ではない。おトクに旅行できる知恵も、 観光地をディープに楽しむ方法も載っていない。 ひたすら派遣添乗員の目の前にある日常の風景である。 この風景はあなたにどう映るか。ぜひのぞいていただきたい。
・「今回のことはもちろんあなたのせいではない。けれども、 今回のようなことが起こったときに、ツアー参加者の方々に『 これは仕方がない。添乗員のせいではない』 と思わせるようにしなければ、この世界では生きていけないよ」 ツアーというのは、トラブルの連続である。渋滞をはじめ、 イチゴ狩りのイチゴがまずい。滝が涸れている、 桜がまったく咲いていない等など……トラブルの種はつきない。 参加者はツアー内容を楽しみにしている。 その気持ちをどう受け止め、 どう応えるかが大切になってくるのだ。
・数々のクレーム対応で身につけた3つの法則がある。
1 トラブルに際しては。落ち着いた態度を取ること
2 自分のせいではなくても、参加者の不満を受け止め、頭を下げ、 謝ること。
3 起こった出来事に対して迅速に対処すること
・旅が好きという理由で、 添乗員の世界に飛び込んでくる人はあとをたたない。しかし、 すぐに辞めてしまう人も少なくない。生き残っている添乗員は、 精神的にお肉体的にもたいへんタフな人たちなのである。
・旅行を意味する英語のトラベルは、トラブルが語源だという。 まさにとことん雪にもて遊ばれた、 トラブル続きのトラベルであった。
「体調不良:腹痛での綱渡りツアー」「クレーム(「平謝り」 という大切な仕事)」「毛虫社員の末路( 派遣添乗員と旅行会社のカンケイ)」「回収不能のアンケート( トルコ人ガイドの大失態)」「コペルニクス的転回( なぜ派遣添乗員になったのか?)」「難民キャンプ( パニックと化した「浜焼き食べ放題ツアー」)」「 人生のベテランたち(バイキングは戦場である)」「 私のバスはどこ?(添乗員が集合場所を連呼するワケ)」「 ドライバーもつらいよ(バスドライバーたちの本音)」「 迷惑ドライバー(添乗員とドライバーのビミョーな関係)」「 宿泊客のいない旅館(廊下にたたずんでいた妖婆)」「 無料ツアー(旅行会社が儲かるカラクリ)」など。
「事実は小説より奇なり」だね。オモシロすぎるっ!!!オススメです。(・∀・)