「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

「『カムイ伝』のすゝめ 部落史の視点から」(中尾健次)

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子どもの頃、テレビで観ていたカムイ外伝「サスケ」とともに白土三平だよね。好きだったなあ〜。とくに終わりの主題歌は水原弘だったよね〜。あの低音のシブい声が忘れられない。そして高校生のときに読んだのがカムイ伝。なんだ!全然違うじゃん!なんだこのシリアスな展開はっ!!!とビックリしたことがある。
 
 
さて、この本。「カムイ伝』から何が見えるか。1964年、戦後マンガ史の大作カムイ伝の連載が始まった。被差別民を主人公に、農民、武士、商人、忍者たちが繰り広げる壮大なドラマを、部落史研究の最前線から読み解く。教師・学生・研究者はもちろん、すべての『カムイ伝』読者必読の一冊」そのエッセンスを紹介しよう。
 
白土三平の長編漫画カムイ伝は、1964年12月から1971年7月にっかえて、月刊漫画ガロ』に連載された。足掛け8年、総ページ数5947ページ。気の遠くなるような数字だ。そして日本の激動の時代とも、わたし自身の青春とも重なっている。
 
「あんた……。」「うまれたか……。」「うまれても非人の子じゃ。」
 
「この物語が何をかたり、どのように展開してゆくか、まだ誰も知らない。おそらくここに登場する主人公すらまだ気づいていないだろう」白土三平は書いているが、物語がどこへ行くのか、おそらく作者自身も、見当がつかなかったのにちがいない。
 
カムイ伝』はなにを描こうとしたか!?「オオカミの世界と人間の世界」「徳川家康賤民説」「乞胸頭仁太夫について」「カムイ伝の才蔵市」など。

 

今、50代になって再読したらどう感じるんだろう。チャレンジしてみるか。オススメです。(・∀・)

 

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