「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

「誰も「戦後」を覚えていない[昭和20年代後半篇]」(鴨下信一)

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このシリーズ、感動するなあ。親に聞いても戦前、戦中、戦後のころの話は新潟にいたこ時代なので、実際に東京ではどんな暮らしだったのかを知るすべがなかった。みんな覚えていないのか、思い出したくないのか!?(・∀・)

 

昭和25年から29年までの5年間。その後の日本のアウトラインを決めた最重要期なのに、なぜか顧みられず影の薄いこの時代を、世相の硬軟とりまぜてユニークな視点から描く」なかでも!「演歌は日本人の心」に異を唱える。その中身はびっくりだ!
 
演歌なんかどこを探してもないー音楽の世界
 
昭和25年から29年までのヒット曲、例えば『雪の降る町を』『夏の思い出』『青い山脈』『銀座の雀』『長崎の鐘』『銀座カンカン娘』『連絡船の唄』『芸者ワルツ』そして美空ひばりの唄。この時期の日本の音楽トレンドは、もちろんジャズ、その他の南米・ヨーロッパの音楽の流行、日本化した外国のポピュラー・ソング。ここには[演歌がない]そして[クラシック音楽]の勢力が非常に強い。それと[うたごえ運動]この三つが特色だ。特に[演歌がない]のが最大の特色だ。演歌はどこを探してもない。

 

「隣の国では戦争をしていたー朝鮮戦争と日本人」「イライラ・暴力衝動そして密告ーこの時期の日本人の心理」「黒い英語とバラ色の英語ーこの時代の英語について」「「ローマの休日」や「七人の侍ばかり見ていたわけじゃないー映画はこうだった」「逆コースの文化たちー歌舞伎・寄席・相撲はいかに復活したか」「ヤンキー〜ウェルカムとゴーホーム」ー進駐軍クラブ、キャンプまわり、呼び屋、そして内灘闘争」「性の開放^いったいどんな性が開放されたのか」「ハードボイルドがやって来たー新しい文体、新しいライフスタイル」「次の時代への予感ー予兆に満ちた災害と犯罪(第五福竜丸被爆事件、桜木町国電火災、日暮里駅陸橋崩落、もく星号遭難、明神礁の出現、洞爺丸遭難沈没、八海事件、築地八宝亭一家惨殺事件)」など。
 

 

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