「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

「残酷な世界で生き延びるたったひとつの方法」(橘玲)


残酷な世界で生き延びるたったひとつの方法 (幻冬舎文庫)


またまた橘玲氏の本。タイトルが衝撃的だね。(´⊙ω⊙`)


貧困、格差、孤独死うつ病、自殺……世界はとてつもなく残酷だ。それに抗えとばかりに自己啓発書や人格改造セミナーは「努力すればできる。夢は叶う」と鼓舞する。が、奇跡は起こらない。生まれ持った「わたし」が変わらないからだ。しかし絶望は無用。生き延びる方法は確実にある。さあ、その秘密を解き明かす進化と幸福をめぐる旅に出よう」そのエッセンスを紹介しよう。


自己啓発の福音は次の4つだった。

1 能力は開発できる
2 わたしは変われる
3 他人を操れる
4 幸福になれる

でもこの本でぼくは、能力は開発できないと主張している、なぜなら、やってもできないから。人格改造のさまざままなセミナーやプログラムが宣伝されている。でも、これらはたいてい役に立たない。なぜなら「わたし」は変えられないから。


・遺伝が人生に及ぼす影響は誰でも知っている。ぼくがイチローのような野球選手になろうとしても不可能なのは、努力が足りないのではなくて、そもそも運動選手としての遺伝的適性がないからだ。これは当たり前のことだし、なんの問題もない。


アメリカ人が日本の履歴書を見ていちばんびっくりするのは、生年月日を書かせることと、顔写真を貼らせることだ。生年月日欄は「年齢で差別します」と宣言するようなものだし(日本の会社は実際そうしている)、顔写真が性別は人種がひと目でわかる。


・現代の脳科学では、幽体離脱は側頭葉のてんかん(電気的な痙攣)が原因であることがわかっている。神秘体験のまったくないひとでも、側頭葉に軽い電気ショックを受けただけで、意識が身体から離脱し自分を天井から見下ろすことができる。


ひとは原理的に宝くじを買うことができない。なぜかって?宝くじを買う人は、1000万分の1の出来事が自分に起こると信じている。だったらその400倍も確率の高い交通事故死亡はもっと強く信じるはずだ。すなわち宝くじに賭けようとするひとは、交通事故で死ぬことを恐れて外出できない……。


なーるほど!宝くじ=「空くじ」だったかあ……!?(´⊙ω⊙`)l オススメです。




残酷な世界で生き延びるたったひとつの方法 (幻冬舎文庫)