またまた橘玲氏の本。タイトルが衝撃的だね。(´⊙ω⊙`)
「貧困、格差、孤独死、うつ病、自殺……世界はとてつもなく残酷だ。それに抗えとばかりに自己啓発書や人格改造セミナーは「努力すればできる。夢は叶う」と鼓舞する。が、奇跡は起こらない。生まれ持った「わたし」が変わらないからだ。しかし絶望は無用。生き延びる方法は確実にある。さあ、その秘密を解き明かす進化と幸福をめぐる旅に出よう」そのエッセンスを紹介しよう。
・自己啓発の福音は次の4つだった。
1 能力は開発できる
2 わたしは変われる
3 他人を操れる
4 幸福になれる
でもこの本でぼくは、能力は開発できないと主張している、なぜなら、やってもできないから。人格改造のさまざままなセミナーやプログラムが宣伝されている。でも、これらはたいてい役に立たない。なぜなら「わたし」は変えられないから。
・遺伝が人生に及ぼす影響は誰でも知っている。ぼくがイチローのような野球選手になろうとしても不可能なのは、努力が足りないのではなくて、そもそも運動選手としての遺伝的適性がないからだ。これは当たり前のことだし、なんの問題もない。
・アメリカ人が日本の履歴書を見ていちばんびっくりするのは、生年月日を書かせることと、顔写真を貼らせることだ。生年月日欄は「年齢で差別します」と宣言するようなものだし(日本の会社は実際そうしている)、顔写真が性別は人種がひと目でわかる。
・現代の脳科学では、幽体離脱は側頭葉のてんかん(電気的な痙攣)が原因であることがわかっている。神秘体験のまったくないひとでも、側頭葉に軽い電気ショックを受けただけで、意識が身体から離脱し自分を天井から見下ろすことができる。
・ひとは原理的に宝くじを買うことができない。なぜかって?宝くじを買う人は、1000万分の1の出来事が自分に起こると信じている。だったらその400倍も確率の高い交通事故死亡はもっと強く信じるはずだ。すなわち宝くじに賭けようとするひとは、交通事故で死ぬことを恐れて外出できない……。
なーるほど!宝くじ=「空くじ」だったかあ……!?(´⊙ω⊙`)l オススメです。