酒場のギター弾き 小野塚テルの『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

「アダルトビデオ 村西とおるとその時代」(本橋信宏)

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アダルトビデオ―村西とおるとその時代

アダルトビデオ―村西とおるとその時代

  • 作者:本橋 信宏
  • 発売日: 1998/03/01
  • メディア: 単行本
 

その昔お世話になった(?)村西とおる「ナイスですね〜!」というフレーズは、何度聞いても笑えるよねっ!(笑)ワタシだけだろうか?AVにお笑いを持ち込んだという村西とおるの壮絶な人生はこの本でも紹介したよね。

全裸監督 村西とおる伝

全裸監督 村西とおる伝

  • 作者:本橋 信宏
  • 発売日: 2016/10/18
  • メディア: 単行本
 

 

さてこの本。「本書は村西とおるという希代の人物を縦軸にしたアダルトビデオ通史である。黒木香、松坂季実子、樹まり子…AV創生期を彩った女優たち。ハチャメチャで、やがて哀しいAV業界のインサイド・レポート」そのエッセンスを紹介しよう。

 

ポータブル・レコードプレイヤーとテレビの普及がビートルズを生んだように、市場を席巻する工業製品はときにその時代を象徴する人物を排出する。1980年代にこの列島に急速に普及した家庭用ビデオデッキは、アダルトビデオという産業とAV女優という特異な職業を生み落とした。この物語は村西とおるという希代の人物を縦軸にしたアダルトビデオ通史である。雑誌や書籍は国会図書館大宅文庫に保存されても、アダルトビデオはただ消費されるだけである。それたまたこのメディアの特性ではあるのだろう。名作であるSMっぽいの好き』でさえ、発売元のクリスタル映像に一本のみ保存されていただけだった。住人の人間がいれば十通りの個人史があるように、この物語はアダルトビデオのひとつの歴史にすぎない。一度は縁を切ったつもりでいた世界ではあるが、僕のそばから今もついてはなれない。振り返ってみれば、憂鬱な自分を受け入れてくれたのはアダルトビデオだった。この本はだからここ登場したすべての人物に捧げる。
 
村西とおるの由来「おれを拾ってくれたクリスタル映像の西村社長がいるだろ。西村をひっくり返したら村西だろ。こんな名前でおれがまた世の中に通るか、それで村西とおるだ。東京にもどってきてもおれには借金があるからね。本名じゃやっていけないんです。だからこれからは村西監督と呼びなさい。わかりましたね」
 
・「セックスしていただくんです。わたくしのアートはセックスすることなんですねそれはちょっと恥ずかしいことなんかじゃありませんいいですか、人間何が恥ずかしいかというとですよ、人をだましたり物をかっぱらったりすることが恥ずかしいんであって、自己の輝くばかりに美しい裸とセックスを見せることはとても価値のあることなんですね。ね、そうでしょ。それこそこんなにきれいに生み育ててくれた父と母に感謝の気持ちを込めてください。その美しさというのはきみの努力じゃないんですよ。父と母と神様がくれたものなんですよ。わかりましたね
 

この応酬話法、反論処理はスゴイねえ……セールスに応用できるねえ……。男性なら懐かしく興味深く読めます。オススメです。(・∀・)

 

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アダルトビデオ―村西とおるとその時代

アダルトビデオ―村西とおるとその時代

  • 作者:本橋 信宏
  • 発売日: 1998/03/01
  • メディア: 単行本