30年前に毎週楽しみに見ていた『天才・たけしの元気が出るテレビ!!』。そこにビートたけしの隣に座っていた松方弘樹。もうなくなって4年になるんだねえ……。
この本のタイトルを見てなんで「無冠の男」なんだろう!?って読み始めたら、なるほど!!!
「じっくりと話を聞きながら、一冊の本にまとめるつもりでした。しかし、3度目のインタビューが終わった約2ヵ月後、松方弘樹さんは突然病魔に襲われました。およそ1年にわたる必死の闘病を続けるも、2017年1月21日に永眠・・・あまりにも突然のお別れでした。インタビューでは心に残る台詞をいくつもいただきました。
「役者に勲章は要らない。他人様(ひとさま)の記憶に残ればそれでいい・・・」
「僕は役者ですから総理もやくざも関係ない。人間的魅力のある人には否応なく惹かれるし、演じてみたい」
「役者っていうのはありのままの自分を見せるもんじゃない。作りものの面白さを見せるものだ」
無冠こそ我が誇り・・・・そう自負してやまない人でした。
「最後の俳優」松方弘樹のラストインタビューです。
――独自の役者道を駆け抜けた唯一無二の俳優、松方弘樹――その熱すぎる人生とは?」そのエッセンスを紹介しよう。
「役者に勲章は要らない。他人様(ひとさま)の記憶に残ればそれでいい・・・」
「僕は役者ですから総理もやくざも関係ない。人間的魅力のある人には否応なく惹かれるし、演じてみたい」
「役者っていうのはありのままの自分を見せるもんじゃない。作りものの面白さを見せるものだ」
無冠こそ我が誇り・・・・そう自負してやまない人でした。
「最後の俳優」松方弘樹のラストインタビューです。
――独自の役者道を駆け抜けた唯一無二の俳優、松方弘樹――その熱すぎる人生とは?」そのエッセンスを紹介しよう。
・日本映画史には綺羅星のようにスターがいるが、織田信長、 豊臣秀吉、徳川家康の三英傑に加えて真田幸村、猿飛佐助を、 そして田岡一雄、柳川次郎、 菅谷政雄から稲川聖城にいたる名だたるやくざの親分をもれなく演 じた俳優は松方弘樹をおいてほかにいない。 高倉健も菅原文太も及ばぬこの藝域の広さは、 主役も脇役も演じ分けられる松方の技倆と、 松方が映画の全盛に翳りが見えたころにデビューし、 全盛期の映画から、 映画が映画ではなくなっていくVシネマにいたる半世紀の日本映画 でありとあらゆる役を演じたことに因る。 このように松方弘樹の藝能人生は、 1960年から2010年代の日本の大衆藝能史そのものであり、 本書の第一のテーマは、 松方弘樹の証言により昭和から平成にかけての大衆藝能史を描くこ とにある。
・また、松方弘樹は、世間的には、何不自由なく育ち、 二世俳優として父親と同じ職業に就き、 数々の女性と浮き名を流した、 お気楽な芸能人のイメージがあるが、 父親はけっして一流スターではなく、何度も冷や飯を食らい、 それを藝にかける一念で乗り切ってきた俳優なのだ。第二の、 そして最も重要なテーマは、 松方弘樹の藝への執念を描くことである。
・「 最初はたけしさんと15分くらいコントをやる予定だったんです。 だけど、たけしさんの頭の回転とアドリブを見ているうちに、「 こりゃ太刀打ちできない」と思いましたね。 僕ら俳優はアドリブ利きませんから。台本を読んで、 いかに表現するかが商売ですから。僕はとくにMC(司会者) の才能はありませんから。だからこの番組では、 台本に書いてある「熱血漢で汗っかきの部長」を演じよう、 と決めました。 たけしさんとコントをやっていたら1時間ももたないよ。」
「歌手になるんだという夢」「洋酒・洋モク・外車・いい女」「 サウスポーから右利きへの矯正」「このころ、 親分衆はみんな撮影所に来た」「本物のライフル持ってこい」「 たけしとの友情」「無一文からの出直し」「 時代劇の伝統が継承されていない」「 芸能界浄化運動のターゲットにされる」「田中角栄をやりたい」など。
いいなあ……映画俳優とテレビ俳優って違うんだねえ……「最後の俳優」なのかもねえ……オススメです。(・∀・)