「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

「この人と結婚していいの?」(石井希尚)



この人と結婚していいの? (新潮文庫)


永遠のナゾ、それは男にとっての女、女にとっての男だろう。(・∀・)


男はウルトラマン、女はシンデレラ──結婚カウンセラーとして数多くのカップルの問題を解決してきた著者が、男女の思考・行動の違いを、ユーモラス にわかりやすく解説! 「結婚したら夫が急に無口に……」「突然怒ったり泣いたりする彼女が理解できない」「性生活が不一致で……」など、心当たりはありませんか? 結婚前は勿論、倦怠期、破局寸前の夫婦にも効き目抜群の“愛の処方箋"」そのエッセンスを紹介しよう。


・恋愛結婚で結ばれた二人。お互いに「この人が理想」と思っていたと言います。「その時はそう思った」そうです。しかしほとんどのカップルが結婚を決める時はそう思っているのです。おそらく99.9%のカップルが希望と期待を胸に抱いていたことでしょう。それなのになぜ、「こんなはずではなかったのに。もうごめんだ。手遅れになる前に早いことこ決断してしまおう」となってしまうのでしょうか。


・相手は自分とは違う存在であるということ。実はそこにこそ全ての問題があるのです。女性と男性とは根本的に全く違う生き物だる、というこの真実を知ることこそ、幸せな結婚生活への第一歩であると言えます。


男性は一日平均一万二千語話すと言われていますが、女性は何と二万四千語以上話すというのです。男性は、仕事の現場で一万二千語のほとんどを使い果たして帰宅します。しかし、その頃奥さんはちょうどウォーミングアップが終わったばかり。そして「さあ、これから思う存分喋るぞ!」とと主人の帰宅を手ぐすね引いて待っているわけです。


男性というものは事実発見型です。これに対して女性は、常に自分が暑いか寒いかを知る「体温計」のようで、自分がその時々「どのように感じているか」という気持ちを非常に大切にしています。これは女性にとってごく当たり前のことです。


・多くの男性にとって、コミュニケーションは、自分の伝えたい時に、なるべく簡単に、省略して結論だけを一方的に伝えることだと考えています。しかし女性にとっては、コミュニケーションこそ生活そのものであると言っても過言ではないでしょう。女性は自分が安心や平安を感じるかという感情生活がバロメーターになっています。それが彼女たちの「幸せ指数」を決めるのです。


男は誰もがみなウルトラマンなんです。これを理解するなら、あなたの悩みの多くは解決し、なぜ?どうして?と理解に苦しんでいた問題に光を投げかけられるでしょう。ではウルトラマンとはいったいいかなる存在なのでしょう。


・まず第一にウルトラマンは正義の味方です。そして強い存在です。ところが3分しかもたないのです。自分の非を認めたがらないのは、自分のやったことは基本的に正義でなければいけないと考えているからです。決して「ゴメン」とは言わず、自分の正当性さえ主張します。男性は基本的に常に相手からの「賞賛」を求めています。自分の存在が正義であるということを認め、賞賛してくれる相手を潜在的に欲しています。賞賛こそがウルトラマンのビタミンなのです。


・主婦の不満の多くに、「夫は私の手伝いをしてくれない」とか「私が必要としている」とか「私が必要としているとき、全然そこにいてくれない」というものがあります。実はこれこそウルトラマンウルトラマンたる所以なのです。ウルトラマンは怪獣が出現してもすぐには登場しません。怪獣が大暴れしてウルトラ警備隊には手に置けない段階にまで破壊が進み、絶体絶命のピンチを迎えると初めて登場するのです。同じように男性も妻がパニック寸前になるとようやくその様子に気づいて、重い腰を上げるという傾向があります。


男性にとって、家は休むところ。本質的にウルトラマンはわが家を自分の光の国にしたいと願っています。そこは戦場ではなく、鎧を脱ぎ捨て、戦いの事を忘れた、ありのままの自分に戻れる場所にしたいと考えています。何をやっても文句も言われず、勝手気ままに疲れを癒し、さらなる闘いにそなえるための休息の場所にしたいと願っているのです。


・男性は戦場から帰って来ても、鎧を脱ぎ、素の自分に戻っていいんだ、という安心を得るまでにいくらかの時間を要します。いきなり、玄関を開けた瞬間に、闘いを忘れた家庭の自分に戻ることができないのです。これを私は「やどかり現象」と呼んでいます。妻は夫の帰宅を賞賛の声で迎え、彼が自分から殻を捨てて出てくるのを余裕をもって待つ忍耐が必要です。彼が殻から出てくるまで、しばらく時間を与えましょう。尊敬をもった無言のふるまいによって、彼に安心感を与えるようにしてください。


「女性は誰でもシンデレラ」。女性を理解する第一歩はこのキーワードを理解することです。彼女たちはみんなシンデレラになりたいと思っています。みんな自分の王子様を指しているのです。そして、その王子様から誰よりも愛されたい。誰よりも大切にされたい。お城で王子様と一緒に幸せに暮らしたいと願っています。彼女たちに必要なのは「セキュリティ」つまり「安心」なのです。


男性諸君!帰宅時には一つのことを心がけてください。「戦いはあと一時間残っている」これこそが、玄関の前で思い出される教訓なのです。そうしてもう一度。心を引き締めて厳寒の扉を開けましょう。そのとき、あなたを待っているのは怪獣ではない、あなたの妻であることを感謝する日が必ずやって来るでしょう。いざ、行け我等のウルトラマン!!


結婚は二人が一つになること。もはや、一人ではない。二人で一人なのです。自分の人生は相手のもの。理想的な人に出会うという言葉がありますが、理想的な人は見つけるのではありません。結婚とは理想的な人になることなのです。それも相手に理想的な人になってもらうのではなく、自分が理想的な人になることなのです。


・基本的には他人である二人が、一つ屋根の下で長く暮らしていくうちには、どんなに努力しても、決して分かり合えない部分が見えてきます。これこそが二人の決定的な違いです。この違いに直面したら、それを乗り越える方法はたった一つしかありません。それは赦すことです。赦し、受け取ることです。


読み進めても、永遠のナゾ、それは男にとっての女、女にとっての男だったけど、オススメです。(・∀・)




この人と結婚していいの? (新潮文庫)