「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

「ピアノはなぜ黒いのか」(斎藤信哉)

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この本、オモシロかったたわー!一気に読んじゃったわー! ♪ 「黒いピアノ」は、日本だけで欧米では「木目」が定番なんだって!「バイエル」も日本だけ。ほーっ!!!φ(..)メモメモ

 

「欧米では木目仕上げが主流のピアノ。なぜ日本では「ピアノといえば黒」なのか?クラシック音楽の歴史も伝統もない日本。なぜ生産台数世界一になったのか?「ピアノといえばバイエル」。なぜ世界一権威のある音楽事典に載っていないのか?日本人にとって一番身近な楽器なのに、プロでも知らないことがたくさんのピアノ。日本人とピアノの不思議な関係をひもときながら、調律マン、セールスマンだからこそ伝えられるピアノの魅力を語る」そのエッセンスを紹介しよう。
 
国内のピアノメーカー、ブランドの大半は存在していません。ご存知のヤマハカワイは、こうしたおびただしいピアノの中の、一つのブランドです。なぜなくなってしまったのでしょうか。
 

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・ピアノの生まれたヨーロッパでは、現在でもたくさんのピアノメーカーが存在します。ほとんどが年間生産台数が1000台にも満たないような小さなメーカーばかりです。ヤマハ最盛期には年間20万台以上のピアノをつくっていますので、いかに小さいかかお分かりいただけるはずです。大量生産に成功したことで誰もが均一なピアノを低価格で買えるようになりました。しかし急速に普及していく過程で、私たちは何か大切なものをどこかに忘れてしまっている気がしてなりません。
 
・なぜ、子どもたちは黒いピアノを好むのでしょうか。ピアノは黒いもの」は実は日本だけのものです。ヨーロッパやアメリカ、それ以外のほとんど国では、ピアノといえが木目が当たり前になっているのです。しかし演奏会では黒でなくてはならないんです。ステージの主役はピアニスト。主役のどんな衣装も引き立たせてくれる黒でなくてはならないのです。ではどうして日本だけで「ピアノは黒いもの」などという常識ができ上がってきたのでしょう。
 
ピアノの専門家でいろいろなメーカーのピアノに通じている人は、ほとんどいません。なぜでしょう。それはいろいろなメーカーのピアノに接する機会がないからです。楽器店に行ってもヤマハしかない、カワイしかない、あるいはスタインウェイしか展示していないというのが、日本では当たり前の光景です。つまり日本では他のピアノにふれる機会がないのです。なぜか?それはヤマハとカワイの二台メーカーが圧倒的に強いからです。
 
良いピアノはたった一音を弾いただけでも豊かな気持ちにさせてくれるし、ずっとそばにいたい気持ちにさせてくれます実際に自分と相性の合ったピアノに出会うと、かわいいペットのように、ピアノはますます弾く人になついてくれ、もっともっと良い音を奏でてくれます。
 
その他、「国産ピアノの第一号、西川ピアノ」「定着しなかった木目ピアノ」「日本人が知らない進化の歴史」「チェンバロから生まれたピアノ」「グランドピアノとアップライトピアノ」「電子ピアノはピアノの代わりになるか」「電子楽器とアコースティック楽器」「「ピアノといえばバイエル」の日本だけの常識」「世界一の鍵を握った「人工乾燥」」「えーっ、こんな音のピアノがあるの!」「プレイエルベヒシュタイン、幻の名器ベーゼンドルファー」「ピアノを調律するということ」「ホームコンサートをしてみよう」など。

 

なーるほど。ワタシがなぜ、エレキがダメで、アコースティックにこだわっているのか、共通点があるなー。ピアノを習いたくなりました。音楽好きには超オススメです!♪(・∀・)

 

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