「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

「ピアノを読む本 もっと知りたいピアノのはなし」

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ピアノを読む本 もっと知りたいピアノのはなし

ピアノを読む本 もっと知りたいピアノのはなし

  • 発売日: 1994/10/10
  • メディア: 単行本
 
ちょうど一年前。一回目の緊急事態宣言で我が家のピアノが旅立っていった。ずーっと弾いてなかったのだが、最後に妻が弾いた音が忘れられない……。いいよね……ピアノは……♪
 
さてこの本。「弾く、聴く、だけではわからない。ピアノは読んでもおもしろい。知ってるようで、知らない知識、ピアノを弾く人、聴く人、教える人、習う人…必読の一冊!」そのエッセンスを紹介しよう。
 
 
「一番最初に「リサイタル」を開いたピアニストは?」→ リスト
 
「リサイタル」という名称は、詩の朗読(リサイト)から来ています。音楽のコンサートというより〈詩の朗読会〉に近いという認識から、この言葉が使われるようになったのでしょう。背もたれのある硬い椅子にかえて、スツール型のピアノ椅子をコンサートで初めて使ったのもリスト
 
・「現存する世界最古のピアノは?」→ 1720年
 
ピアノは楽器としては比較的歴史が新しい楽器。まだ300年にも達していません。しかし1709年にイタリアのクリストフォリが初めて製作した3台のピアノフォルテはすでに失われてしまっています。現在残っているのは、ニューヨークのメトロポリタン美術館に保存されていうクリストフォリの1720年製のピアノで、54鍵の鍵盤を持つものが最古とされています。
 
・「コンサートで最初に暗譜で弾いたピアニストは?」→クララ・シューマン
 
天才モーツアルトも、怪人ベートーヴェンも、魔術師リストも、もちろん暗譜でバリバリ弾けましたが、当時は公開の場で楽譜なしで演奏することが行儀が悪く、作曲家を侮辱していると思われていたのです。でも、なんと女性のクララ・シューマンは、その風習を破ってコンサートで暗譜で弾いた最初の人でした。
 
・「ピアノコンサートに集まった聴衆で、これまで最高の人数は?」→ 10万人以上
 
ピアノの弾き語りをするソングライター、エルトン・ジョンが、1982年7月にセントルイスで野外の無料コンサートを開き、なんと信じがたいことですが、75万人を集めたと記録されています。
 
・「現在、日本でピアノをもっている家庭は何軒ぐらい?」→ 700万世帯
 
これまで日本のピアノメーカーが国内向けに販売してきた数を累積すると、約700万台になると推定されます。つまり日本で全体で二割の世帯がすでにピアノをもっているというわけです。
 
「ピアノは、いつごろ誰が発明したんだろう」→ 現在のピアノの原型を作ったのは、イタリアのフィレンツェで、メディチ家の楽器保管係をしていた、チェンバロづくり職人のバルトロメオ・クリストフォリ1655〜1731)だというのが定説。爪で弦をはじくチェンバロの音が、強弱の変化にとぼしいことを不満に思い、代わりにハンマーじかけで弦を打って鳴らすしくみ(アクション)を考えだしたのです。1709年、18世紀初めのことでした。クラヴィチェンバロ・コル・ピアノ・エ・フォルテ」(弱音も強音も出せるチェンバロと名づけました。その後何台かのピアノを試作しますが、引き継ぐ者がなく、ピアノづくりはドイツのオルガン製作者ジルバーマンの手に受け継がれ、改良されて、18世紀後半から徐々にチェンバロに代わって脚光を浴びるようになりました。
 
「ピアノが木でできているわけは?」→ 優れた「木」の共鳴が作り出すもので、ほかの素材ではピアノらしい音が失われてしまうから。一般に人間の耳には自然界に存在する音に近い音ほど、快いと感じる傾向があります。そこで昔から、アコースティックな楽器には天然素材から生まれる豊かで自然な音が追求されてきました。木は人間の耳に不快に響く高次倍音を吸収し、生体のバイオリズムにかなった響き(放射)と余韻(減衰)を創り出します。その自然な音が、私たちに「美しい」と感じさせる一つの要因になっているのです。
 
「ピアノのために最初に曲を書いた人は?」「史上最年少でピアノコンサートを開いた人は?」「史上最高齢でピアノコンサートを開いた人は?」「ピアノのレッスンは、いつごろから始まった?」「日本のピアノ教育は、いつごろ始まった?」「日本で初めてピアノが渡来したのは?」「日本でピアノが初めて作られたのは?」「ピアノは、なぜ88鍵なんだろう?」「グランドピアノは、なぜ流線型なの?」「ピアノの弦も切れることがある?」「グランドピアノとアップライトピアノ、どこが違う?」「生ピアノと電子ピアノ、どこが違う?」「手づくりピアノって、有るの?」「調律って、なあに?」「ピアノの登場で、音楽はどう変わった?」「猫が歩いても、人が弾いても、ピアノの音はおなじ?」「ピアノの寿命は、どれくらい?」「変りだねの曲、あれこれ」「ピアニスト奇人変人録」「作曲家たちのこんな話、知ってる?」など。

 

いいねえ。「ギターを読む本」ってあるのかな!?音楽ファン、ピアノファン、オススメです。(・∀・)

 

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ピアノを読む本 もっと知りたいピアノのはなし

ピアノを読む本 もっと知りたいピアノのはなし

  • 発売日: 1994/10/10
  • メディア: 単行本