「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

「平常心のレッスン カナヅチでフツーのOLだったわたしがフリーダイビングで世界一になれた理由」(岡本美鈴)

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 ワタシは、小学校のときに溺れそうになったので、水がコワイし、いまでも泳ぎが苦手だ。足が着かないとことに行かないし。そもそも海やプールには自分からは行かないしね。(笑)そんなワタシがちょっとダイビングもやってみようかな!?と思ったのがこの本。

 

「明日はかならずくるわけじゃない。地下鉄サリン事件の被害者から、フリーダイビングの世界チャンピオンとなった著者が贈る、「今を生きる」ためのことば。呼吸を意識する、怖れを手なずける…極限の世界で見つけたぶれない心のつくり方」そのエッセンスを紹介しよう。
 
90メートルをもぐって帰ってくるまで3分あまり、日常ではわずかの時間だけれども、水のなかではとても長い旅に感じる。わたしにとってダイブは、いつだって旅のはじまりの期待と不安に満ちていた。深くもぐるほど、みんなとの距離もひろがって、普段住んでいる世界から離れていく。見えるものはー。きこえるものはー、何もない。無の世界に放り出されたようで、わたしは急にひとりぼっちになる。身ひとつの心もとなさをささえるのは、全身にまんべんなくかかる水圧だ。その重さがむしろ、無に帰してしまいそうなわたしを確かな存在としてあつかってくれる。
 
海に抱きすくめられて、どこまでも落ちていくわたしは羊水に包まれた胎児のよう。わたしはこんなふうに生まれてきたのだろう。そして、これから何度も生まれていくいちがいない。日常ではけっして感じることのない思いに全身が満たされる
 
強靭な肉体を得るよりも、むしろ柔軟な精神を保つことによって好結果を残せる。そこのフリーダイビングの奥深さがある。フリーダイビングを自分なりに極めることは、つまるところ精神的な高みにのぼりつめることだ。それを実践するには、泳ぐ、もぐる、息を止めるだけでなく、人とお話をしたり、車を運転したり、アイスクリームを食べたり、生きるために呼吸をすることまで、日常のあらゆることがレッスンとなった。
 
・スタティック(どれだけ長く息止めができるか競う種目)では、平均6分くらいは息止めができるかだ。はた目でみるほど苦しさはない。競技中は頭をからっぽにして、水との一体感を楽しんでいるから、その時間はただもう気持ちよく流れていく。苦しさはそのあとで、水の中の陶酔感から醒めるときにやってくる。
 
フリーダイビングで行う息止めは生命活動の一時停止を意味するものではなくて、むしろ生命活動の活発化によって呼吸をコントロールすることにあからだ。つまり、適切なトレーニングをおこない、毎日の意味は危険とまったく正反対にところにあって、わたしはこれこそが生きる尊厳を重んじるスポーツとすら感じている。
 
わたしは水がこわい。事実そうなのだ。競技に集中していると、その怖さを忘れて前のめりになってしまうけれど、それでもふとした瞬間に恐怖心が湧いてくる。水に対する恐怖はカナヅチだったころにつくられたのだと思う。いまでも顔を水にぬらすのがきらい。シャンプーハットがいまでもあればほしいくらい。やはりフリーダイビングやイルカと泳ぐことの魅力が恐怖心を上回っているからだろう。
 
スタティックの世界記録は、男子ステファン・ミフシュッド が11分35秒(2009)女子ナタリア・モルチャノワが9分2秒(2013)ってスゴイよね〜!!!

 

人間の潜在能力ってスゴイよね〜!誰もが世界一になれるチャンスがある!!!オススメです!(・∀・)♪

 

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