酒場のギター弾き 小野塚テルの『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

「熔ける 大王製紙前会長 井川意高の懺悔録」(井川意高)

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熔ける 大王製紙前会長 井川意高の懺悔録 (幻冬舎文庫)

熔ける 大王製紙前会長 井川意高の懺悔録 (幻冬舎文庫)

 

 この本はスゴいなあ……あの!大王製紙事件」で100億円以上をカジノでスッた創業家三代目の社長の手記。ギャンブルの世界にハマるっていうのはこういうことなんだあ……。赤裸々によく書いてくれたねえ……。

 

大王製紙社長の長男として、幼少時代は1200坪の屋敷で過ごし、東大法学部に現役合格。27歳で赤字子会社を立て直し、42歳で本社社長就任。順調な経営、華麗なる交遊……すべてを手にしていたはずの男はなぜ〝カネの沼〟にハマり込んだのか?創業家三代目転落の記。そして、刑期を終えたいま、何を思うのか――。」そのエッセンスを紹介しよう。

 
・丁か半か。吉か凶か。
そのとき私の目の前には、サラリーマンの平均生涯年収のおよそ10人分にあたるチップが山積みされていた。総額20億円。ただの通過点であて、目標地点であるあろうはずがない。20億円を基点とし、私はさらなる頂きの高みを見据えていた。
「いったい今日は何月何日なのだろう。いつ食事を取ったのだろうか。酒は一滴ものんでいないし、ミネラルウォーターすらいつ口にしたのか記憶がないな……」私がシンガポールにやってきてから、すでに2晩の経過していた。カジノのVIPルームで勝負を始めてからあっという間に48時間が経とうとしていたのだ。時間の感覚などとっくに消滅し、眠気も食欲もまったく感じられない目の前に配られたカードをめくることだけに、全神経を研ぎ澄ませ、集中していた。いつ終わるとも知れぬバカラの攻防戦に突入する私は、現世にポッカリ口を開けた無間地獄への入り口に、我が半身を突っ込みかけていたのかもしれない。
 
「負けが一定額になった段階でカジノを後にする」「勝ちが一定額になった段階で勝ち逃げする」「借金をしてまで勝負しない」これらのルールを厳格に守ってさえすれば、106億8000万円もの大金をカジノに突っ込むなどといいう馬鹿げた行動は取らなかったはずだ。だが、ギャンブラーはおそんな常識人のような発想はしない。
 
・私はいつも5W1Hならぬ「5W2H」を心がけていた。もう一つの「H」つまり「how many」もしくは「how much」つまりいくつ、いくらという具体的な数値だ。
 
ビジネスとは数字の世界だ。概念論や抽象論、ましてや根性論や精神論など必要ない。ひとたび目標を立てたならば、どんな方法を使ってその目標を遂行するのかが問われる。そのための努力は惜しまなかったつもりだ。
 
ギャンブルをやっているときの私は脅迫気質そのものだ現地で20時間プレイできる時間があるとして、前半の10時間で億単位の勝ちに終わったとしよう。残りの10時間はゆっくり食事をして、酒でも飲みながら過ごそう」とは考えない。「今までの10時間で種銭が倍になったのだから、あと10時間プレイすれば、今持っているカネがさらに倍に膨らむかもしれない」と考える。

 

パチンコに夢中になって子どもを車内で熱中症にさせるってこういう心理なんだろうね。スゴい世界を知りました。オススメです!♪

 

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熔ける 大王製紙前会長 井川意高の懺悔録 (幻冬舎文庫)

熔ける 大王製紙前会長 井川意高の懺悔録 (幻冬舎文庫)