「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

「カセットテープ少年時代」(マキタスポーツ✕スージー鈴木)

   


カセットテープ少年時代 80年代歌謡曲解放区


いまでもハッキリ覚えている。自分だけのカセットテープを手に入れたのが小学校6年生、1976(昭和51)年。当時、ニッポン放送日曜朝のロイ・ジェームス不二家歌謡ベストテン」俺たちの旅」(中村雅俊)「なごり雪」(イルカ)「揺れるまなざし」(小椋佳)「わかってください」(因幡晃などを聞いていた。この頃がワタシの音楽人生に目覚めた最初だ。そして2年後、ギターを手に入れ自分で演奏して唄うようになるのだ。(・∀・)♪


さてこの本。「カセットテープで大切に聴いていた、80年代の名曲を今新たに語り尽くす。BS12トゥエルビ「ザ・カセットテープ・ミュージック」(金曜深夜2時放送中)が、ついに書籍化!ミュージシャン・俳優・芸人とマルチに活躍するマキタスポーツと、気鋭の音楽評論家スージー鈴木の「音楽ずきおじさん」が80年代歌謡曲を熱く、濃厚に語る」そのエッセンスを紹介しよう。


サザンオールスターズ松任谷由実の曲は、なぜ人々の心に刺さるのか?今では当たり前になりすぎているヒット曲について、ただ懐かしむだけではなく、曲に隠された音楽的仕掛けにも踏み込み、その理由を分析していくことにしました。


「Woman “Wの悲劇” 」(薬師丸ひろ子は、80年代女性ボーカル最高峰。そして転調して9th(ナインス)がさく裂するっていう一世一代のサビですね。ずっと9th、ずっと不協和音だけど調和していくっていうね。ユーミンの全部の作曲作品に中でも最高傑作だと思うくらいサビが好きですね。


陽水・拓郎って並べっこするわけですけど、吉田拓郎の音楽生活ってほんとにいろんなことをやって、いろんなをやって、いろんなドラマがやって、浮き沈みがあって。井上陽水ってほんとに打率2割8分くらいでずーっと安定して。途切れないんですよね。すごい安定的で。


吉田拓郎さんは聖なるものと浮き沈みとか、フォークソングのプロテストソングのところから出てきたけれど、芸能人の商業主義とがっちり手を組んで、ベンチャーしていくぞみたいなことも含んだ上で、ほんとに世俗的なところがあった。一方、陽水さんに関してはそういうことではなくて。なんて言うのかな。世を捨てているかのように、関わりきっていないけど、全く関わってないわけでもない。がむしゃらに世に出ようとはしていない。すげぇいい曲を残すぞって思いはあったかもしれないけど、一つのダンディズムとして絶対そういうところは見せないし、そういう陽水さんのメンタリティーってかっこいいなと思うんです。


「My Revolution」(渡辺美里)は、「最優秀イントロ賞」でもあります。80年代最強イントロですね。ワクワクするね。いいね、このコーラス。「〜きっと本当の悲しみなんて 自分ひとりで…」(ギターの転調)これがもし転調がなかったら…。なんか屁みたいでしょ?この転調で、小室哲哉という才能が世に出たと思うんですよね。


・僕、いつも思うんですけど、本田美奈子は歌唱力もあったし、アイドルとしての素養もあったんだけど、残念ながら小泉今日子の後に来たんです。あと何年か早く生まれてたら大アイドルになっていたと思うのが、本田美奈子であり浅香唯


・天才少女がこれで一気に世に出たんですね。この曲でございます。「マイピュアレディ」やっぱり荒井由実尾崎亜美PUFFYに先駆けたアミ・ユミ


・歌謡曲っていうのは、男前と美人の音楽なんです。私の個人的な意見ですよ。ニューミュージックっていうのは、そうじゃない人たちの音楽だと僕は思います。だからそういう人たちの切ない思いとか、失恋の経験っていうのが逆に人々を泣かせる曲につながっていくんじゃないかと、僕は一時期思っていましたけどね。


特に、「Maybe Tomorrow」(レベッカ)「長い坂の絵のフレーム」(井上陽水)「ジュリアに傷心」(チェッカーズ)「Someday」「アンジェリーナ」(佐野元春)「唇よ、熱く君を語れ」(渡辺真知子)「不思議なピーチパイ」(竹内まりや)「君は薔薇より美しい」(布施明)「僕等のダイアリー」(H2O)「中央フリーウェイ」「ロッヂで待つクリスマス」「メトロポリスの片隅で」など。


自分の部屋の棚のカセットテープ、引っ張り出して聴きたくなりました。超オススメです。(・∀・)!


   


カセットテープ少年時代 80年代歌謡曲解放区