「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

「23区格差」(池田利道)

  


23区格差 (中公新書ラクレ 542)


ワタシは今まで、自宅の引っ越しを7回、経験している。新潟、小田原、また小田原、千葉、横浜市戸塚区、川崎、大宮、久喜、横浜市金沢区、また横浜……で、なぜか東京には一度も済んだことがないのだ。(・∀・)

もし23区内に住むんだったら……神保町のある千代田区か、アメ横のある台東区か、五反田のある品川区か、最近気に入っている足立区かなあ。(・∀・)


さて、この本。「港区904万円、足立区323万円(区民の所得水準)。丁寧にデータを解きほぐし、紡ぎ直し、23区の本当の姿を浮かび上がらせてもらいました。すべての区で「少子化」「高齢化」が進んでいる、というのはウソ?大卒は中心部、短大卒は西部、高卒は東部に集中?世田谷区は女性が働きにくい?千代田区は長く入院できない? 豊島区は……やっぱり消えない!? オリンピック開催に向け、ますます強まるであろう東京のパワー。その秘密は「格差」にあっ た! 東京のどこに住むか、なんてことにお悩みのあなたにもオススメの一冊」そのエッセンスを紹介しよう。


東京への一極集中が止まらない。しかし東京23区内でもまた格差が進んでいる。区が提供するサービスはもちろん、年齢構成や家族構成、年収や学歴、職業などのセグメントに至るまで、データだけでは計り知れない強みと弱みをそれぞれに持ち、かつそれらが複雑に絡み合って「動き」を創り出している。この「動き」こそが、絶えずダイナミズムを生み出す東京の原動力にほかならない。そう、格差の中に東京が勝者になった秘密が隠されているのだ。


「古き良きもの」を象徴する銭湯の数は、人口あたり全国平均の2.3倍。同じく豆腐屋の数は1.5倍。ちなみに富の集中を象徴する所得水準は1.3倍だから、銭湯の集積度はこれをはるかに超えている。


・近年高齢化率の低下している区がある。いわゆる都心3区と呼ばれる千代田区中央区、港区だ。年を取るほど引っ越しをする人は少なくなる。引っ越しをするのは若い世代が多い。このため、人口が増えることは、まちが若返ることを意味する。


東京23区の平均所得水準は429万円で、全国平均(321万円)を1・3倍以上も上回っている。神奈川県(367万円)と16%の差。年収「7強」ー港区、千代田区、渋谷区、中央区、文京区、目黒区、世田谷区。足立区は、大阪市(192位)や札幌市(285位)よりも所得水準が高い。これが23区最下位の実力である。しかしその足立区よりも、港区は2.8倍、3位の渋谷区でも2倍以上、所得水準が高い。


新宿区のひとり暮らし世帯の割合は62.6%、もちろん23区で一番高い。若い世代だけではあく、65歳以上の高齢者も23区で一案多い。(23区平均=26.0%、新宿区=33.7%)あらゆる世代に共通した「ひとり暮らし天国」なのだ。


渋谷区は、男子服、婦人・子ども服・靴・履物の小売店舗数は、そのいずれにおいて23区一の集積を誇る。美容師の数は23区全体の6分の1で2位の港区の2倍


・世田谷区に多いもの。手作りのベーカリーショップ、ケーキ屋、和菓子店、生花店にペットショップ、獣医。フィットネスクラブやスイミングスクール、ヨガ教室などのスポーツ・健康教室、外国語会話教室、生花・茶道教室、これだけでも「世田谷ライフスタイル」が目に見えるようだ。


イノベーションが渦巻く大田区、品川区。クールジャパンをリードするアニメ産業の一大集積地である練馬区、杉並区。クレジット産業という新たな消費文化を開いた「丸井」が生まれた中野区。「奥様文化」の頂点に立つ世田谷区。一戸建て持ち家の第一が葛飾区。台東区は性比が飛び抜けて高く、圧倒的な男社会は山谷の存在によっている


荒川区という名前がつくが、実は区内に荒川が流れていない。東京に35区があった1935年、一番人口が多かったのは荒川区だった。


なーるほど!φ(..)メモメモ。地理オタクには、最適!超オススメです。(・∀・)


  


23区格差 (中公新書ラクレ 542)