仕事がらタクシーによく乗るのだが、返事がない人や愛想がない人がいると、口には出さないけど「カチーン!」と来るよね〜!(笑)
「夢破れても人生だ。夢破れてから、人生だ。」13人のタクシー運転手を見つめた、現代日本ノンフィクション。全国各紙の書評に取り上げられ、絶賛の嵐を呼んだ単行本の文庫化。2014年新潮ドキュメント賞候補作」そのエッセンスを紹介しよう。
・この業界に入ってくる人って、特にいい大学を出たような人はさ、タクシーの仕事を見下してる場合が多い。でも、この業界に入ったからには、不合理を耐え忍ばないとダメなんだ。耐え忍んでいれば、おのずと道は拓けてくる。短気は損気っていうじゃない。
・この業界が端から好きで入ってくる人は少ないです。みんななにかしら事情があって入ってくる。いろいろあって、入らざるを得なくて入ってきたという人がほとんどです。それがタクシー業界の実情なんです。私は新人教育のとき、この仕事に向いていないと思ったらすぐに辞めてくださいと言うようにしています。タクシードライバーの仕事は、常に事故の危険と背中合わせのハイリスク・ハイリターンの仕事ですからね。
・お客様の中には、教会に礼拝に行ったマリア様のように優しいお客様もいれば、降りるまで私を罵倒し続けた閻魔大王のようなお客様もいる。このおふたりともお客様。どちらのお客様に対してもクレームにならない最低限の接客はしなければならない。それが嫌だったらこの仕事は辞めたほうがいい。
・タクシーの仕事はマニュアルではなく、心でやる仕事なのです。自分が喜んでいると、それがお客様にも伝わって、お客様も喜んでくださるのかな。自己満足かもしれませんけど、人間は人に喜んでもらうために、生きているのかななんて思います。
タクシー業界ってドラマだなあ〜〜!このまま映像化されそうだな。オススメです。(・∀・)