最近、ハマっている藤崎翔氏の本。軽妙な文体と奇想天外なストーリー。ホント、ハマる!(・∀・)!
「ベテラン刑事・羽田隆信は後輩の鈴木慎平と殺人事件の捜査中、犯人に撃たれ殉職した―はずだった。目がさめると、なんと鈴木家の赤ちゃんに生まれ変わっていた!?最高にカワイイ赤ちゃんの身体と、切れ味鋭いおっさんの推理力で、彼は周囲で巻き起こる難事件に挑む!笑って泣ける衝撃のユーモア・ミステリー、誕生!」そのエッセンスを紹介しよう・
・「いいか、刑事ってのは、雑学博士じゃなきゃいけないぞ。現場では、どんなところに事件解決のヒントが転がっているか分からないからな。些細はヒントを拾って事件解決につなげるためには、あらゆる方向に対しての広い知識が必要になってくるんだ」
・なんでも赤ちゃんの体には、外部の刺激に反応して体が勝手に動く、原始反射なるものが備わっているらしく、唇に触れた物に吸い付いてしまうのは吸引反射、手に触れた物を握ってしまうのは把握反射、両手を上げてオーバーリアクションしてしまうのはモロー反射と呼ぶらしい。医者いわく、これらは人間がまだ猿だった時代に赤ちゃんが生きていくために備わったらしく、吸引反射はもちろん授乳のために、把握反射はモロー反射はm,移動する母親の体毛にしっかりしがみつくために備わったと考えられているらしい。
・生まれ変わってからもう三ヶ月も経ってしまったのだ。あまりの時間経過の早さに、愕然とするしかない。常に寝ぼけている上に、赤ちゃんの毎日というのはほとんど同じルーティンで過ぎていくので、日々の記憶がまるで残らないのだ。しかも「前回眠る前に何があったんだっけ」と思い出しているうちに、次の眠気がやってきて、結局思い出せないまま眠ってしまうこともしょっちゅうなので、あとで振り返った時には、三ヶ月分とは思えないほど少ない記憶しか残っていないのだ。
赤ちゃんの生態も本格的な描写!これ、ドラマ化か映画化して欲しいなあ。東野圭吾の「ガリレオシリーズ」みたいにシリーズ化して欲しい。オススメです。(・∀・)