この本はスゴイ……感動っ……すでに続編が読みたい……今年のベスト10入りは間違いなしだろう。(╹◡╹)
「背番号という数字にまつわる、プロ野球選手たちの数奇な人生!
「28」は愚直なまでに自分を貫き、マウンドを去った。
「11」はジンクスに抗い、ボロボロになるまで投げた。
「1」は一番になれないまま、自ら消えることを選んだ。
「19」はこの数字に賭け、波乱の人生を駆けた……。
球史に埋もれていた選手たちの物語が、今ここに甦る!異色の感動ドキュメント」そのエッセンスを紹介しよう。
・「1」と「28」。昭和の野球ファンであれば、巨人の王貞治、阪神時代の江夏豊のライバル関係が思い浮かぶに違いない。しかし「1」と「28」には知られざるもう一つのライバル関係が存在する。実は背番号「28」江夏豊には、もう一人、背番号「1」の永遠のライバル・鈴木啓示がいた。鈴木がいなければ、江夏が運命の番号を背負うこともなかった。「やっぱり、僕にとってタテジマの『28』っていうのはもう本当……、青春のすべてでしたからね」
・あなたにとって背番号とは?この抽象的な問いかけに対し、皆、口をそろえた。「背番号は……選手の顔だな」選手は本物の顔以上に、顔となりうる数字。それが背番号だ。
・本書は、背番号という数字を巡る、男たちの数奇な人生を巡った物語である。語られるのは、次の数字にまつわる話だ。
「28」「11」「20」「36」「41」「4」「14」「15」そして「1」。
無作為に並べられた、無機質な数字。この数字たちが、これから綴られる物語の主人公だ。
・告白しよう。もはや私は、今上げた一つ一つを、ただの数字に見ることはできない。あう何かを帯びているように感じられてならないのだ。例えば「28」は完全、「11」は誇り、「20」は裏切りというように。
・「ことばには言霊があるだろう。プレーヤーの背番号には「数霊(かずだま)」というものがあるんだよ」
・彼らには、その数字を背負う理由があった。自分が自分である証。それが、彼らにとっての背番号だった。
・数字には本来、記号としての簡素な意味しかない。だが、私たちは、その数字に何かを感じてしまう。人格、人生、伝統、責任、運命、呪い、願い……。背番号は生きている。永久欠番とという称号が消滅しても。彼らが背負った“数字”を見れば、私たちの心はいつでも彼らの姿が蘇ってくるのだ。
「空白の一日と幻の「3」「掛布の呪い「31」「佐々木主浩、高津臣吾、藤川球児の「22」」「田淵幸一、大久保博元、里崎智也、小林誠司の「27」」「森昌彦(祗晶)、大矢明彦、伊東勤、古田敦也、谷繁元信の「27」」「田中将大、松坂大輔、前田健太、岩隈久志、三浦大輔、藤田元司、堀内恒夫、桑田真澄の「18」「型破りで豪放磊落な男の「10」=藤村富美男、駒田徳広、張本勲、「あぶさん」のモデル、永渕洋三」「「足して10」にこだわった野村克也」「江夏の21球の秘話」「たった一人の引退試合」「「14」「41」谷沢健一の運命」「「4」「14」永久欠番と死」「「1」鈴木啓示の不滅」「アンラッキー7 筒井修、桑田武、吉村禎章、二岡智宏、西岡剛」など。
どれも読ませる……数字って何かがあるんだねえ。野球ファンは必読!超オススメです。(╹◡╹)