「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

「大阪 地名の由来を歩く」(若一光司)


大阪 地名の由来を歩く (ベスト新書)


大阪に来ています。最近は月イチは来てます。いいなあ、関西人のノリ。ウラヤマしいなあ。(╹◡╹)


ということでまたまた大阪本。「大阪は、数多くのエピソードを秘めた地名の宝庫。「大坂」か「大阪」なのか、なぜ難読地名「放出(はなてん)」「立売堀(いたちぼり)」「坐摩(いかすり)神社」が誕生したのか、「法善寺横丁」「御堂筋」の隠れたエピソード。ナニワの新しい魅力を再発見できる」そのエッセンスを紹介しよう。


秀吉は、大阪城をなぜ、古くからの大阪の呼称である「難波(なにわ)」を冠した「難波城」ではなく、「大坂城」(「大阪」ではない)と名づけたのか。「大坂」の地名の起こりは、「上町台地の西側斜面にできた坂を意味している」、「淀川べりの渡辺津が昔『大江の岸』と称され、そこから上町台地にかけての坂が『大江の坂』と呼ばれていたことに由来する」などの説があるが、決定的ではない。また「大坂」が「小坂」「尾坂」と書かれて「おさか」と読まれていたこともあるので、「大」や「小」は「坂」を引き立てるための敬称にすぎないとの見方もあり「大阪」の地名に「大きな坂」の意味は含まれないと考えた方が妥当かもしれない。


中之島という地名は、当地がもともと「中洲の島」であったことを示している。


大阪では縁起を担いで「ふぐ」を「ふく(福)」と呼ぶが、毒に当たって死ぬことから「鉄砲」と呼び、略して「てつ」ともいう。ふぐの刺身を「てっさ」鍋料理を「てっちり」と呼ぶのも、この「てつ」から発してのことだ。


・法善寺横丁の核となる法善寺は浄土宗の寺で、この日に一日だけお参りすれば千日の参詣に等しい功徳があるという、千日回向を行なっていた。それゆえ「千日寺」とも称され、その門前がいつしか「千日前」と呼ばれるようになった。


通天閣命名したのは儒学者の藤沢南岳で「天にも通じるように」との意を込めたものだとも、ある財界人の名前から一字を用いたものだともいわれている。また「新世界」という呼称は、ドボルザーク交響曲新世界より』に由来するらしい。街の開発を主導した関係者の中にクラシック通がいたのかもしれない。


「放出(はなてん)」は、古代の低湿地で、その付近でいくつもの河川が合流し、大きな湖沼ができていた。この湖沼の水量調節のために、樋(とい)などを使って旧淀川へと水を放出した場所であった。


道修町(どしょうまち)」「丼池筋(どぶいけすじ)」「立売堀(いたちぼり)」「杭全(くまた)」「喜連瓜破(きれうりわり)」は、難読地名だよね。その由来がまたオモシロい。オススメです。(╹◡╹)



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