「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

「影法師」(百田尚樹)

     


影法師 (講談社文庫)


全作品読破を狙っている百田尚樹氏。この本も感動っ!!!(・o・)!


「泣くな」父が討たれた日、初めて出会った少年は言った。「まことの侍の子が泣くな」勉学でも剣の腕でも敵わない。誰よりも優れていたはずの彼が迎えた最期は、予想もしないものだった。頭脳明晰で剣の達人。将来を嘱望された男がなぜ不遇の死を遂げたのか。下級武士から筆頭家老にまで上り詰めた勘一は竹馬の友、彦四郎の行方を追っていた。二人の運命を変えた二十年前の事件。確かな腕を持つ彼が「卑怯傷」を負った理由とは。その真相が男の生き様を映し出す」そのエッセンスを紹介しよう。



人には天命というものがある。儂の足が生まれつきこんなふうなのも天命だと思っている。儂がこの仕事をしているのも天命。もし、天がお前に藩校とやらに行けと命じているなら、お前は行くことになる。そうでなければ行かない。それだけのことだ。


・誰でも命は惜しい。剣の戦いでは自分の命を失わずに勝ちたい。だが勝つためには、相手の剣の届くところに身を置かねば、自分の剣もまた届かない。つまり勝ちを得るためにはまず自分の命を投げ出すところから始めなければならない。それでないと勝つことはできぬ。不惜身命ー剣の極意はそこにあるのではないか。


たかが女子だと。本気で惚れた女を、たかだか女子とは何だ。武士ならー命懸けので惚れろ。


・誤解するでないぞ。儂が先般、貴公を斬らなかったのは、茅島藩のためなどではない。磯貝彦四郎ほどの男が命を懸けて守った男を、この手にかけることはできぬ。


個人的には、「永遠の0」よりも、こちらの方が好きかも。ラストの数ページは涙が止まらない…。映像化希望!超オススメです。
(・∀・)


     


影法師 (講談社文庫)