「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

「「マルちゃん」はなぜメキシコの国民食になったのか?」(安西洋之

  


「マルちゃん」はなぜメキシコの国民食になったのか? 世界で売れる商品の異文化対応力


この本はオモシロイよ。タイトルがいいよね。ホントにマルちゃんってメキシコの国民食なのー!?(・o・)!?


「新市場開拓をめざすビジネスマン必読!キッコーマンの醤油はなぜ、「日本食」ではないのか?公文の教室はなぜ、世界46カ国に進出できたのか?パナソニックはなぜ、腑に落ちない意見に従ったのか?日本のゲームはなぜ、「ぬるい」と言われるのか?スマートフォンに現地化は不要なのか?外国人もウォシュレットで洗ってほしいのか?イタリア人はなぜ、直線で地図を描くのか?」そのヒミツを紹介しよう。


・世界のお客さんを相手にするうえで考慮すべしもうひとつのポイントは「日本」のイメージを前面に出すのが良いかどうか、であるか。「日本」をどのように出すのがいいか。その判断は製品の特徴とお客さんの頭の中との関係で決まる。それを考慮せずに的外れなマーケティングを続けると、市場を取り逃す。


キッコーマンは醤油を「日本食」として売り込んだのではなかった。米国の食事に合う調味料として醤油を紹介した。もちろん醤油に合う米国風レシピを開発しデモンストレーションも行った。米国人の舌をがっちり捉えたのは「肉に合う醤油」であり「寿司につける醤油」ではなかったのだ。


・明治時代の初め、来日した西洋人たちは、日本古来の音楽を奇妙なものとして受け止めた。同時に、日本人たちも西洋音楽を美しいとは思わなかった。よく音楽は「世界共通の言語」と言われるが、本当にそうだろうかモーツァルトの楽曲を初めて耳にした時に「素晴らしい!」と感嘆できるのは、それ以前に西洋音階の曲を聴きなれたという学習の結果なのだ。


・1970年代に北米に進出してきた日系企業カップ麺は、その後、1980年代に入って「マルちゃん」がメキシコで支持を受けました。その理由は、アメリカに出稼ぎに来ていた移民が、家族や友人へのお土産として軽量のカップ麺を大量に持ち帰ったことが一つの要因と言われています。


・メキシコ人はマルちゃんに大量のチリソースをかけて真っ赤にして食べたりします。ちょい辛のサルサや、ライムを搾ってかけて食べるのがメキシコ風です。また、議会が早く終わった時は。『議会がマルちゃんした』と言われたり、サッカーメキシコ代表の素早いカウンター攻撃を『マルちゃん作戦』と名付けられたりしたこともありました。小学校では、ランチボックスに麺だけとかスープだけを持って来て「マルちゃんのスープ」というネーミングで通じるくらいです。


・日本人はラーメンに対しては麺に注目し、塩分や脂分を気にしてスープを残す傾向にありますが、外国人、特にアメリカ人やメキシコ人はラーメン=ヌードルではなく、スープという認識があるため、あるためほとんど残さず完食します。よって、味も薄めに設定されています。一方、東南アジアでは味が濃く辛い傾向にあり、韓国も当然辛く、日本に逆輸入されているケースも多い。


その他、パナソニックの欧州白物家電戦略」「外国人だって洗ってほしい?TOTOが目指す世界制覇」「世界の親を熱狂させる公文式「超国家」学習法」など。


やっぱり所変われば品変わる、なんだね。目からウロコ。オススメです。(・∀・)


  


「マルちゃん」はなぜメキシコの国民食になったのか? 世界で売れる商品の異文化対応力