「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

「ニッポン定番メニュー事始め」(澁川祐子)

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ニッポン定番メニュー事始め

ニッポン定番メニュー事始め

  • 作者:澁川 祐子
  • 発売日: 2013/09/02
  • メディア: 単行本
 

ふっとときどき思うことがある。今、食べているこの料理は、誰がいつ、どうやって、 誕生したのだろうか!?と。その疑問を解決してくれたのがこの本。

 

日本の定番となったメニューの歴史をたどり、それがいつ、どのように生まれて根づいていったのかを探る本「食の源流探訪」の書籍化 」そのエッセンスを紹介しよう。


私が子供の頃、ブロッコリーも水菜も食べたことがなかった。それが30数年のうちに、すっかりスーパーの売り場には欠かせない野菜になっていた。気がつけば、もとからあったような顔をして食卓の常連になっている。このことだけを例にとってみても、食を取り巻く状況は、人々が意識しないうちに移ろいでいることを感じずにいられない。


・本書は日本の定番となったメニューの歴史をたどり、それがいつ、どのように生まれて根づいていったのかを探る本である。文献によってできるだけ事実を明らかにしよう努めた、「元祖」とされる店から直接話は聞かない、という方針を立てた。実際には「元祖」ではないと考えられるケースもあった

 

「カレー」

 

日本で最も古いカレーのレシピは、1872(明治)5年に刊行された、啓学堂主人が書いたとされる『西洋料理指南』と、仮名垣魯文による『西洋料理通』に登場する。「カレー粉+小麦粉」という調理法は、本場インドのカレーには見られないものだ。アレンジを加えたのは、日本にカレーを伝えた国、イギリスである。杉浦日向子「江戸で発見!カレーライス隆盛の秘密」で、カレーライスが「国民食」として普及した背景には、江戸庶民が慣れ親しんだ2つの料理があるという。一つが、ごはんに汁物をぶっかける「ぶっかけ飯」。もう一つが、汁に小麦粉を混ぜ、それを麺にかける「あんかけ飯」、カレーライスは、この2つの料理を組み合わせた日本初の「あんかけごはん」であり、「江戸の汁かけご飯とあんかけ麺との過程にきた養子」なのではないか、と推察している。もしカレーが「カレー&ナン」の形でインドから直輸入されていたら、日本でこれほど定番メニューになあったかどうか。

 

「餃子」なぜ日本だけが餃子と言えば、焼き餃子を指すようになったのか

 

「牛丼」牛鍋のあとの残り汁をごはんにかけて食べたのが自然のなりゆき。

 

「インスタントラーメン」チキンラーメンの完成より3年前の1955(昭和30)年、松田産業(現・おやつカンパニー)が即席麺製品「味付中華麺」を売り出していたが商業的に失敗した。


冷やし中華中国料理ではなく、日本料理だという理由は、2つ。麺を水で洗う調理法であること、タレに酢を用いていること。

 

その他、ナポリタン」「コロッケ」「モンブラン」「しゃぶしゃぶ」「テリヤキバーガー」「ちゃんぽん」「オムライス」「メロンパン」「とんかつ」「肉じゃが」「中華まん」「クリームシチュー」「焼肉」「日本のアイス」「ドリア」「焼きそば」「ハヤシライス」「タコライス」「エビフライ」「あんぱん」「天丼」など。

 

そうだったのかあ〜!ドラマがあるね〜!感動的だね〜!これを知ってから食べるとありがたみがわかるよね〜!オススメです。(・∀・)

 

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ニッポン定番メニュー事始め

ニッポン定番メニュー事始め

  • 作者:澁川 祐子
  • 発売日: 2013/09/02
  • メディア: 単行本