一日一冊一感動!小野塚テルの『感動の仕入れ!』日記

タイトルは、『一日一冊一感動!小野塚テルの感動の仕入れ!』日記。 毎日の読書、映画、グルメ、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。(ときどき「酒場のギター弾き」「B級グルメ」も紹介します)

「職業としての小説家」(村上春樹)

f:id:lp6ac4:20200403060546j:plain

職業としての小説家 (新潮文庫)

職業としての小説家 (新潮文庫)

 

毎年のようにノーベル文学賞の候補に上がっている村上春樹氏。ワタシは案外少なくて、読んだのは5冊くらいだろうか。まだまだ良さをわかっていないようだ。(笑)しかしこの本で村上春樹のことを少し理解して作品に触れたくなった!

 

小説家村上春樹の生きる姿勢、アイデンティティーの在り処とは?そのエッセンスを紹介しよう。

 
・僕が見るところをごく率直に言わせていただきますと、小説家の多くは円満な人格と公正な視野を持ち合わせているとは言いがたい人々ですまた賞賛の対象にはなりにくい特殊な性向や、奇妙な生活習慣や行動様式を有している人々も、少なからずおわれるようです。そして僕をふくめてたいていの作家は、「自分がやっていること、書いているものがいちばん正しい。特別な例外は別にして、他の作家は多かれ少なかれみんな間違っている」と考え、そのような考えに従って日々の生活を送っています。本的にはエゴイスティな人種だし、やはりプライドやライバル意識の強い人が多い作家同士を隣り合わせると、うまくいく場合より、うまくいかない場合の方がずっと多いです。
 
小説なんて、書こうと思えばほとんど誰にだって書けるんです。文章が書けて、ボールペンとノートが手元にあれば、そしてそれなりの作話能力があれば、専門的な訓練なんて受けなくても、とりあえずは書けてしまいます小説を書くための専門知識なんで、まああってないようなものですから。つまり小説というジャンルは、誰でも気が向けば簡単に参入できるプロレス・リングのようなものです。小説をひとつふたつ書くのは、それほどむずかしくはない。しかし小説を長く書き続けること、小説を書いて生活してくこと、生き残っていくこと、これは至難の業です。
 
小説を書いているとき、「文章を書いている」というよりはむしろ「音楽を演奏している」というのに近い感覚がありました。僕はその感覚を今でも大事に保っています僕が長い歳月にわたっていちばん大事にしてきたのは(そして今でもいちばん大事にしているのは)自分は何かしらの特別な力によって、小説を書くチャンスを与えられたのだ」という率直な認識です。そして僕はそのチャンスをつかまえ、また少なからぬ幸運にも恵まれ、こうして小説家になることができました。僕にはそういう「資格」が、誰からはわからないけれど、与えられたわけです。ただ素直に感謝したい
 
「書くべきことを持ち合わせていない」というのは、言い換えれば「何だって自由に書ける」ということを意味するからです。あたりを注意深く見回してください。世界はつまらなさそうに見えて、実に多くの魅力的な、謎めいた原石に満ちています。小説家というのはそれを見出す目を持ち合わせた人々のことです。そしてもうひとつ素晴らしいのは、それらが基本的には無料であるということです。
 
「オリジナリティーについて」「さて、何を書けばいいのか?」「時間を味方につけるー長編小説を書くこと」「どこまでも個人的でフィジカルな営み」「学校について」「どんな人物を登場させようか?」「誰のために書くのか?」など。

 

ワタシは小説は書いたことはないけど、最近作っていないラブソングを作りたくなりました。創作意欲が湧いてくるなあ!オススメです。(・∀・)♪

 

f:id:lp6ac4:20200403060546j:plain

職業としての小説家 (新潮文庫)

職業としての小説家 (新潮文庫)