「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

「知らなかった!「県境」「境界線」92の不思議」(浅井建爾)


私の大好きな地理本。著者の浅井建爾さんの本は特にオモシロイんだよね。(^^)

「23/47。この数字、全国47都道府県のうち県境未確定地を抱えている都県の数。なんと未確定地の面積は、長野県の面積に匹敵する13,399平方キロメートル、つまり日本の総面積のなんと4パーセントを占めている。そこには悲喜こもごも様々なドラマとは」そのエッセンスを紹介しよう。


県境や市町村境は行政区分上の単なる境界線に過ぎないかもしれないが、この目には見えない一本の線には非常に大きな意味が含まれていることを忘れてはならない。極端なことをいえば、境界線がその地域および、そこに住む人々の命運をも左右しかねないと言っても過言ではないのである。その境界線をめぐって、これまで全国各地で激しい争いが繰り広げられてきた。


複雑に屈曲している県境や市町村境は、いったい何を意味しているのだろうか。そしてその境界線はどのようにして決められたものなのか。それを突き詰めて調べていくと、県境や市町村境は極めて重要な線でることを知るだろう。不自然に曲がった境界線からは、血なまぐさい争いの跡が見えてくる。そして、現在の境界線が確定するまでには、私たちが、知らなかった悲喜こもごものドラマが隠されていたのである。


その他、廃藩置県後のあとに誕生した藩がある!?〜七年足らずで消滅した幻の藩〜」「三府三百二県が三府七十二県に〜わずか半年で県の和が四分の一に激減したわけ」「繰り返された政府の強引な統廃合〜47都道府県が成立したのは戦後になってから〜」「なぜ県名に旧国名がない?〜県名は郡名と都市名に由来する〜」「奈良県が地図から消えた〜堺県と大阪府に併合された奈良県〜」「四国には愛媛と高知の二県しかない時代があった〜めまぐるしく変わった」「石川県は人口日本一の大県だった〜併合され、分離独立した福井県富山県〜」「北海道にもあった「青森県津軽郡」」「長野と静岡の県境は毎年移動する?〜熱気あふれる「峠の国盗り綱引き合戦」〜」「神奈川県だった三多摩が東京に移管された本当の理由〜三多摩が多摩県として独立していた可能性も」「西東京市は埼玉県だった?〜練馬区の大泉地区、北区の浮間地区も埼玉県だった〜」「埼玉県に住んでいるのに住所は東京都〜境界線をまたいで建つ施設の住所はどちらになるのか〜」「川の対岸になぜ同じ地名がある?〜神奈川県民が東京都民の仲間入り〜」「日本一摩訶不思議な福島・山形・新潟三県の県境〜わずか幅1メートル弱の福島県が7.5キロ続くわけ〜」など。


どこから読んでもオモシロイ!県民性の違いってここからくるんだねえ…。おすすめです。\(^o^)/