「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

「二宮金次郎に学ぶ生き方」(二宮金次郎七代目子孫 中桐万里子)

私の実家のあるジモト、小田原市栢山が生んだ偉人、二宮金次郎こと尊徳先生。尊徳先生のひとつひとつのエピソードが心を打つ。

さて、この本は尊徳先生の七代目子孫・中桐万里子さんが語った本なのだ。先祖代々どのように語り継がれてきたのか。そのエッセンスを紹介しよう。


・金次郎は、200年ほど前の江戸時代末期の動乱の時代を生きましたが、政治状況には一切かかわることをせず、ただひたすら目の前の田畑にエネルギーを注ぎ続ける人生を送ります。同じ困窮した時代に生まれた大塩平八郎らは大規模な反乱などを起しましたが、金次郎は一度もそうして行動をとらなかったのです。


金次郎の銅像は、公的に製造されたものではないのです、卒業生、PTA、地域から小学生たちへ、あるいは成功者たちが母校の子供たちへ、といった具合に、すべて民間からの寄贈です。きわめてふつうで、典型的で、象徴的な日本人らしさを持ったものとして捉えられてので、日本全国ですんなりと受け容れられ、その輪が広がったのではないかと考えています。


・二宮家は比較的裕福な農家でしたが、14歳で父親を16歳で母親を亡くし、彼は無一文の孤児になります。彼は決して勉強が好きで本を読んでいたのではありません。ただただ必死で求めていたのです、両親を亡くした自分が、これからどう生きていくべきなのかを…。


金次郎のあの像は「いい子に勉強しなさい」と伝えているのではない。あれは、たとえ「変な子」「変わった子」と言われたって、それでも自分にとって大事なことを大事にして歩いていきましょうというメッセージです。だから、みなさんも自分を大切に生きて下さい。またあの姿で一番大切なのは、背負っている薪と、一歩を踏み出している足なの。だからあの像はね、本を読むことも、理想を追求することも大事だけど、どんなときも行動することを忘れてはいけない。どんな恐々でも一歩を踏み出すことを忘れてはいけないというメッセージ。口先だけの人間には絶対になるな。実践することをなにより大切にしなさいということなのです。


えーっ、そうだったのかー!やっぱり尊徳先生は偉大だ。オススメです。(・∀・)