「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

「世界に誇る日本の道徳力 心に響く二宮尊徳90の名言」(石川佐智子

  


世界に誇る日本の道徳力―心に響く二宮尊徳90の名言


私の田舎の小田原、栢山の偉人、二宮尊徳先生。大尊敬申し上げている。
このブログで何度も紹介しているが、またまた改めてこの本を呼んで、身が引き締まる想いでピリッと心のチューニングが合った気持ちになった。

「今、経済大国日本の道徳性が問われている。日本人の心に自信と誇りの種をまいた二宮尊徳の言葉が現代に蘇る。経済とモラルを調和させる実践哲学。これこそ道義大国日本への智慧の宝庫」そのエッセンスを紹介しよう。


【小事を嫌って大事を望む者に成功はない】


世間の人は、とかく小事をきらって大事を望むけれども、本来、大は小を積んだものである。だから小を積んで大をなすほかに方法はない。いま日本国中の水田は広大無辺、無数といってよいほどである。ところがその田地はみんな一鍬ずつ耕し、一株ずつ植え、一株ずつ刈り取るのだ。その田一反を耕すのに、鍬の一は三万以上となるその稲の株数は、1万5千もあろう。みんな一株ずつ植えて、一株ずつ刈り取るのだ。



【小を積む努力なしに夢の実現はない】


大事をなしとげようと思う者は、まず小さな事を怠らず努めるがよい。それは小を積んで大となるからである。大体、普通、世間の人は事をしようとして、小事を怠り、でき難いことに頭を悩ましているが、でき易いことを努めない。それで大きなこともできない。大は小を積んで、大となることを知らぬからである。


【働いて後に楽しみを得るのが人生の基本】


米をみてただちに米を得んと欲する者は、盗賊鳥獣に等しい。

人たるものはすべからく米をまいて後に米を得ることである。

麦をみてただちに麦を得んと欲する者は、盗賊鳥獣に等しい。

人たるものはすべからく麦をまいて後に麦を得ることである。

衣をみてただちに衣を得んと欲し、食をみてただちに食を得んと欲し、花をみて花を得んと欲する者もまた同じである。

楽しみをみて直ちに楽しみを得んと欲するものは、盗賊鳥獣に等しい。人は勤労して後に楽しみを得ることである。

富をみて直ちに富を得んと欲する者は、盗賊鳥獣に等しい。人はすべからく勤労して、しかる後に富を得ることである。


【お金が集まるのは偶然ではない】


貧となり集まるのは偶然ではない。富もよってきたる原因があり、貧もそうである。人はみな、財貸は富者(ふうじゃ)のところに集まると思っているが、そうではない。節倹なところと勉励するところに集まるのだ。


【貧窮に陥るのは分内の財を散らすため】


国や家が窮乏に陥るのはなぜかといえば、分内の財を散らしてしまうからである。これを散らさないようにさえすれば、国も家も必ず繁栄を保つことができる。人が寒さに苦しむのは、全身の温かさを散らしてしまうからで、着物を重ねて体を覆えば、すぐに温かくなる。これは着物が温かいのではない。全身の温かさを散らさないからだ。分度(予算計画)と国や家との関係は、ちょうどこの着物のようなものだ。


その他、「早起きが富と成功への第一歩」「金銭が多すぎるのは不便の至り」「作らずに刈り取るのは鳥獣争奪の道」「分度と勤倹こそ富にいたる橋」「一家を廃して万家を興す覚悟が必要」「この世に生きるものは、みな天の分身である」「瓜を植えて茄子を求めるまちがいをするな」など。


尊徳先生は実践者であること、そして情に厚いところがいいよね。オススメです。(・∀・)


  


世界に誇る日本の道徳力―心に響く二宮尊徳90の名言