「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

「名字の謎」(森岡浩)

私の「小野塚」姓は、新潟県に多い名前だ。昨年のソチ・オリンピックで女子ハーフパイプで銅メダルを獲った小野塚彩那は、きっと遠い親戚だろうね。


さて、この本はオモシロイよー!「珍しい名字にはれっきとした由来がある。名字で全国の歴史や民俗が新たに見えてくる。ユニークな名字の成り立ちから日本の名家の誕生まで、名字にまつわるあれやこれやの話題を網羅した画期的な書」そのエッセンスを紹介しよう。


五十音で一番最初となる名字は「最初」だそうです。確かに佐賀県東部のみやき町を中心に、鳥栖市には「最初」という名字がたくさんあります。この姓はおそらく、「税所(さいしょ)という姓から転訛したもの」でしょう。税所姓は「税所」という古代において税を扱っていた役所から発生した職業姓の一つです。


・有名な難読姓に「十」という名字があります。正しくは「十」ではなくて縦棒の先をはねる字「もぎき(十の二画目をはねた文字)」だそうで、「もぎき」と読みます。「木」の両側の払いがもげた字なのだそうです。現在、北海道旭川市に「もぎき(十の二画目をはねた文字)」さんがいるだけで、他には見当たりません。


・日本一長〜い名字は、漢字五文字が最高です。ご時世には二つあります。その一つは「勘解由小路(かでのこうじ)」、名前の方では「藤本」が名字で、名前が「太郎左衛門将時能(たろうざえもんしょうときよし)」という本名の方がいます。


四十八願(よいなら)」という姓は戦国時代から見られる由緒ある姓です。現在でも佐野市四十八願姓が集中しています。この姓は仏教用語の「四十八願」からきた、となっています。しかしどうして「よいなら」というよみになったのかは不明です。


「薬袋(みない)」という名字があります。山梨県富村は、昔から無病長寿の里として知られており、越中富山の薬売りの持ってくる薬袋を見ることがないので、「薬袋を見ない」から「薬袋」で「みない」と読むようになったのだとか。


静岡県「浮気(うきぎ)」姓は、銀行とか、公共の場所で「うわきさ〜ん」と呼ばれたら、返事をするのに困りそうです。


憲法記念日の平成10年5月3日、大阪天保山の大型水族館海遊館でユニークな結婚式があって話題となりました。この結婚式、新郎が「田井(タイ)」で、新婦が「浜地(ハマチ)」だったのです。水族館では急きょ水槽にハマチを放って祝福しました。両家の代表がタイとハマチの着ぐるみで参列するなど、盛り上がっていました。


島根県には「唐桶」姓があります。もともと中国風の桶をつくっていたことから発生した職業なのですが、「カラオケ」の登場で、すっかり珍姓になってしまいました。


・俳優で悪役商会八名信夫さんの「八名(やな)」という名字は本名で、たいへん珍しい名字です。あるとき東映の八名」という名前で旅館を予約しておいたところ、行ってみると八名分の部屋がとってあったそうです。


名字って奥深いねえ。オススメです。(・∀・)