「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

「22世紀への伝言」(小林正観)


4年前に亡くなった小林正観さん。大好きでした。実際にお会いしたのは一回だけだったけど、講演テープや著作は何度読み返したか分からないくらい反復した。


正観さんの記念すべき第一作目の本がコレ。最初の出版社の弘園社は、社長がこの本を作るために出版社を立ち上げたという。再読して、そうだなあ、そうだなあ、と改めて響くところがいっぱい。そのエッセンスを紹介しよう。


「宇宙の意志」という抽象的概念は「太陽」や「月」に置き換えると分かりやすいかもしれません。「太陽」や「月」は誰から見ても、誰に対しても、完璧な平等。「宇宙の意志」は人を差別しない。全部の人が「選ばれた人」でもあるわけで、言葉を換えて言えば「選ばれた人」も「選ばれていない人」も存在しません。


「1000」という数字がとても気になります。人が山に登るのを「仙」=「不思議なこと」「珍しいこと」「尊いこと」などの意味。「仙人」は超能力や神通力を持つ人。人が谷に下りるのを「俗」と書き、「仙」に対する反対語が「俗」というわけです。


あることを「1000」回続けると、何かが見えるようになる(感じるようになる)。そのように人間の脳にあらかじめセットしてあるのではないでしょうか。


・実は、自分の体は自分のものではありません。あえて言えば、15%の顕在意識・顕在能力だけは、自分のものと言えるかもしれません。残りの85%は、「私」(自我、顕在意識)と関係がない。「私」と関係なく生きています。「私」の思うようにはならない。


・人間には3つの「幸せ」=「あ・か・し」があります。「あ」=「当たり前」、「か」=「感謝」、「し」=「神秘性」です。


・ある僧侶の話では、縁のある人とは必ずどこかの人生で一緒なのだそうで「親子は今生のつきあい、夫婦は二世のつきあい、上司と部下は三世のつきあい。師匠と弟子のつきあいは七世に及ぶ」のだとか。この世は劇団のようなもの。生まれかわるたびに、舞台が変わるだけで、演じているだけで、演じている役者は同じ。同じ役者同士が、演目のたびに、役名を変えて演じているだけ。


・温かい言葉や100%だったら、その人は駄目になる。冷たい言葉や環境100%でも、やはり駄目になるでは、最も確実に人を成長、向上させるのは…。そうです。温かい言葉や環境50%、冷たい言葉や環境50%、それが最も人間を向上させる


・宇宙的な原理・原則を把握する、方程式を発見する、分かる(悟る)というとき、その方法には「自学・友学・天学」の三通りの道筋があるようです。「自学」は「自ら學ぶ」、「友学」は「友から学ぶ」、「天学」は「天から学ぶ」です。


私の座右の書のひとつです。何度も何度も読み返したい。超オススメです。(・∀・)