「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

「イラン人は面白すぎる!」(エマミ・シュン・サラミ)

いや〜またまたオモシロイ本に出会いました!「吉本のイラン人芸人が珍エピソード満載でお送りする、
笑って学べる新感覚イスラム本」って書評には書いてあるけど、吉本にイラン人の芸人がいることにビックリするよね〜!(・∀・)


「月収30万のスーパー物乞い」「羊飼い専門学校」「ナン専門学校」「二十歳の男性の9割は童貞」「イランのビーチは男女別」など面白エピソード満載。そのエッセンスを紹介しよう。


・日本人の中には、イスラム教徒=異教徒を敵とみなす怖い人たち、といったイメージを持つ人も多い。そして、この本をきっかけにイスラム文化イスラム教徒に抱くネガティブなイメージを少しでも和らげてほしい。それが僕の一番の願いだ。イランはガチガチのイスラム教徒だが、そこに住む市民は「なんとなくイスラム教徒」をやっているだけだ。


・僕がイランに澄んでいた経験上言えるのは、真面目にお祈りをしているイラン人はあまりいないということだ。民族的に不真面目なのかどうかわからないが、イラン人は、たとえ神がつくった法にさえ「逃げ道」を作ってしまう。たとえば、お祈りができない状況であれば怠っても罪にはならないと、イスラム法の規定にあるのを勝手に「この例外」の幅を広げてしまう。僕の父は「私は今非常に体調が悪い。こんな体調で神に祈るのは逆に失礼だ」といつも神様に仮病を使っていたし、「アラーは常に私の心の中にある。だから私は今、心の中でお祈りをしたよ」という人、「私は地面アレルギーだから、お祈りは治ってからにする」というヤツまでいた


・禁止事項で「ウソをついてはいけない」「人をだましてはいけない」とあるが、イランを含めた中東の人たちほどウソをつく民族はいない。彼らにウソをついているという自覚がないのだ。


イランでは家族で食事をともにすることを何よりも優先させ、朝、昼、晩、すべて一家団らんで食事をする。日本では夕食を一番大切にするが、イランでは昼食である。イランのサラリーマンの出勤時間は朝八時と早く、午後一時頃には仕事を終わらせてしまう。昼食にかける時間はとても長く、我が家は平気で三時間と、黒澤明の超大作くらいに長かった。


イランでは国の法律で男女の恋愛が禁止されているのだ。イスラム教国では、夫婦、血縁関係のない他人同士の男女が一緒に時を過ごしてはいけない。つまりイランでは、デートはおろか独身男女が雑談しただけで逮捕してしまうのだ。学校も職場もすべて男女別、ディスコ(クラブ)のダンスホールも同じ。キャバレー、風俗産業などの商売なんて言語道断。もはや国自体が恋愛閉鎖空間なのだ!


殺人、レイプ、ドラッグ、政治犯、同性愛に対しては死刑。窃盗、痴漢などには手首切断。ラマダン中の飲食や、不法な集会などの軽い罪にはムチ打ちや罰金といったことである。


その他、「豚肉とラマダン」「世界が恐怖!石打ち刑」「学内カースト制度」「30分間の夫婦生活」など。


いや〜まさに目からウロコ!イスラム教徒に関して味方が変わるよね。オススメです。(・∀・)