「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

「極限の民族」(本多勝一)

私たち日本人の常識というのが、この本で見事に覆されるっ!!!(・∀・)


「カナダ・エスキモー ニューギニア高地人 アラビア遊牧民の極限の民族の暮らしとは?文化とは?その中でも「カナダ・エスキモー」のエッセンスを紹介しよう。


エスキモー」とは「生肉を食う連中」の意味だ。エスキモーのあいさつは、できるだけ嬉しそうに笑い続けることだ。私たちも、できるだけ嬉しそうに笑い返す。いや、こんなに愛想よく笑いかけられては、誰だって自然に笑いださざるを得なくなってしまう。


・セイウチの凍結した肉は、口に入れたときはただ冷たく、シャリシャリしている。が、次の瞬間、生ぐさいにおいが口いっぱいに広がる。かんでいるうちに、においはますます広がって、全感覚をおおい、吐き気をもよおす。仕方がないから、次からは。あまり溶けないうちにのみこむことにする。


エスキモーにとって食事とは、ただ「食うこと」。腹が減ったとき、食い物を胃袋につめこむだけだ。一家そろって食べるときもなければ、食事時間もない。腹が減る。だから食べる。


文明人が分業でやっていることー飼育・屠殺・輸送・肉屋を、エスキモーは一人でやっているにすぎません。スキヤキは、まず牛を殺さなければできないのです。エスキモーは、さらにその前に吹雪の荒野を何日もかけめぐって、獲物をさがさねばならない。命をかけているのです。毎日の生活に


・一日の境目がないから、時計を見て注意しないと、日付がわからなくなる。エスキモーにとって、一年が365日あるということはまるっきり無意味である。一年は二日間だ。夜の半年と昼の半年と。この、底知れない単調さ。サバクにはオアシスがあるが、極北には、オアシスがない。陸も海も、氷と雪ばかり。とくにカナダの中部北極圏は、山らしい山もないから、いっそう単調な地形が、どこまでも続く。時間的にも空間的にも、エスキモーは世界一単調な世界に生きる民族である。


その他、「配偶者交換」「子どもの遊び」「数の観念」「飢餓への道」「教育」などは、まさに目からウロコ!視野が広がるよ。オススメです。(・∀・)