「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

「QED 鬼の城伝説」(高田崇史)

私の尊敬するプレゼン・表現力の大天才、SA社長の岡根芳樹氏が絶賛っ!!!と言われたら読まずにいられない!(・∀・)

日本の三大昔話でもある「桃太郎」の舞台となった岡山県。そこで起きる不気味な殺人事件。それは「桃太郎」の謎が絡んでいた!そのエッセンスを紹介しよう。


・岡山、この地を長きにわたって支配していたという鬼神ー温羅(うら)の話、大和朝廷によってこの地に送り込まれた孝霊天皇皇子・吉備津彦命(きびつひこのみこと)は、長い苦労の末、この温羅を退治した。そして命(みこと)は戦い敗れた温羅の首を、吉備津神社御釜殿の土中深く埋めた。それ以来吉備津神社には、一風変わった占卜(せんぼく)が執り行われるようになった。それは温羅の首が釜を唸らせ、そのことによってその人の吉凶を告げるというものだ。これがいわゆる、吉備津神社「鳴釜神事」である。


・ある時、朝鮮半島から吉備の国に、大きな船がやって来ました。そこには大勢の部下を従う大男が乗っており、彼は自分を百済の王子と名乗りました。彼の話を聞けば、朝鮮半島で戦いに敗れてこの国に渡ってきたということでした。そこで吉備の国の人たちは。彼と彼の連れてきた百済の技術者軍団を快く受け入れました。王子はその礼として、造船技術や製鉄技術などを人々に伝授し、そして山城の造成に取り掛かりました。朝鮮式の古代山城に倣って、標高400mの山頂に城を築き、周囲には城壁を巡らせ、近くの岩屋には楯を構えたーこれが現在の「鬼の城」です。
http://www.city.soja.okayama.jp/shoukou_kanko/kanko/kanko_miru/kinojyo/kinojo.html


・そしてこの城壁は百済の言葉で「ウル」といったそうです。もしかしたら、温羅という呼び名はここから来ているかも知れないですね。また「城」を古代朝鮮語「キ」と読みます。そもそもこれに「鬼」の文字を当てたのではないか


・お釜というのは、産鉄民族の代表物の一つです。釜の語源は「鬴」という文字です。これは「鬲(かなえ)」と「甫(ほ)」で構成されています。「甫」に「氵(さんずい)」をつければ「浦」=「温羅」です。正に釜は、素晴らしい男性だった温羅の象徴というわけです。彼らは山の民であると同時に、水辺ー河の民でもあったわけですから。


桃太郎伝説」では鬼がどうして悪いのか、具体的に人々に何をしたのか、という説明がスッポリと抜け落ちています。なぜならばー。


鬼とは?なぜ赤鬼と青鬼の二種類しかいないの?犬猿雉とは?桃太郎とは?それを知りたければ読むべしっ!!!(・∀・)



こちらの本もオススメです。(・∀・)!


QED 百人一首の呪(しゅ)」(高田崇史