「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

「お坊さんが困る仏教の話」(村井幸三)

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お坊さんが困る仏教の話 (新潮新書)

お坊さんが困る仏教の話 (新潮新書)

  • 作者:村井 幸三
  • 発売日: 2007/03/01
  • メディア: 新書
 

保険屋さんが困る保険の話。セミナー屋さんが困るセミナーの話。飲食店が困る飲食店の話などの裏話ってオモシロいよねー!(笑)どこかでお話したいなあー!(笑)(・∀・)

 

さてこの本は、お坊さんが困る仏教の話だよー!「釈迦仏教は葬儀と無関係。大乗仏教は釈迦仏教にあらず。各種の儀礼道教儒教からの拝借。お経は葬儀用に書かれたものではない。中国で創作されたお経も少なくない。往生と成仏は異なる。死後戒名は江戸幕府の押し付け。永代供養は「永代」ではない。仏教界にも「勝ち組」と「負け組」がある。…お寺やお坊さんにとって都合の悪い話にも遠慮なく触れ、仏教の基本と歴史をわかりやすく解説する」そのエッセンスを紹介しよう。

 
「神」という文字は、正確にはカミと書くべきかもしれません。カミという言葉の成立はかなり早かったよで、神と当て字されるのは、仏教の伝来より少し早い時代と考えられます。日本国語大辞典とひくと「上」「上身」「陰身(かくりみ)」「鏡」「香見」など、13もの語源説が紹介されています。ほとんどの神社のご神体は鏡です。中には現在も山とか岩、あるいは滝など、自然そのままをご神体をしている神社も少なくありません。
 
538(欽明天皇7)年、朝鮮半島百済聖明王から、釈迦の仏像とお経三巻が届きました。仏教の来日です。当時の我が国はまだかなりの後進国で、朝廷の宮殿でさえ草葺という時代で、受け取って驚いたのは、黄金色に輝く仏像のまぶしさと、異国のカミが人間の形をしていたことでした。聖明王は仏像に添えてこの仏は国の平安を護ることに格別のご利益があります」というメッセージも届けて来ました。当時の仏教が持つと信じられていた大きな力は、国の平穏無事を護ることだったのです。
 
「鑑真はなぜ来日したのか」「大天才竜樹の大乗仏教の理論」「浄土教西方浄土」など。
 
いいなあ……鑑真和上の来日の話は、何度聞いても胸を打つねえ……ありがたいなあ……仏教は深いなあ!オススメです。(・∀・)

 

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お坊さんが困る仏教の話 (新潮新書)

お坊さんが困る仏教の話 (新潮新書)

  • 作者:村井 幸三
  • 発売日: 2007/03/01
  • メディア: 新書