- 作者: 門倉貴史+ニッポン食クライシス取材班
- 出版社/メーカー: 宝島社
- 発売日: 2008/04/09
- メディア: 新書
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数年前に起きた、中国の毒入りギョーザ事件。その影響で、スーパーの店頭からも、中国産野菜が撤去され、国産野菜へのシフトが高まっている。しかし、もし、中国産野菜の排除が続けば日本の食コストはどうなってしまうのか? 「食」の経済書がこの本なのだ。そのエッセンスを紹介しよう。
・日本の食料自給率は39%と、先進国の中でも飛びぬけて低く、輸入食料の多くはアメリカと中国に依存している。とくに加工食品や魚介類など、日本的な食材の多くは中国抜きには成り立たない。感情的に中国産食品のボイコットを叫ぶのはたやすいが、実際、中国産食品の輸入がストップした場合の日々の食卓におけるシミュレーションを試みた。
・中国産食品の輸入を全面ストップした場合、エビ天そば450円前後が、小麦やエビの需給バランスを考えると、一杯1000円以上になることも非現実的な話ではないだろう。100円のハンバーガーが、252円、280円の牛丼が538円になる!
・農林水産省の国産製品のみの完全自給食メニュー
朝食 ご飯茶わん1杯 粉吹きいも1皿 ぬか漬け1皿
昼食 焼いも2本 蒸かしいも1皿 リンゴ1/4個
夕食 ご飯茶わん1杯 焼いも1本 焼き魚1切
他に、うどんを2日に1杯、みそ汁を2日に1杯、納豆を3日に2パック、コップ1杯の牛乳を6日に1杯、卵は7日に1個のみ、肉にいたっては9日に1食しか食べられないのだ。飽食の時代に生きる日本人がこのような食生活に耐えられるだろうか。
ん〜…考えさせられるなあ…。いずれにして食べ物は粗末にせずに大事にしなきゃね。食べ物に感謝!(゜o゜)