新聞の広告欄で見つけた本。そのタイトルがいいでしょ!
「日本一心を揺るがす新聞の社説〜それは朝日でも毎日でも読売でもなかった」(水谷もりひと)
それは一週間に一度しか発行されな宮崎県の新聞「みやざき中央新聞」の名物社説。どれも感動する内容なのだが、その中でも最も印象的な社説を紹介しよう。
【抱っこの宿題】
今年の6月のある日のこと、小学校1年生の三女、こはるちゃんが学校から帰ってくるなり嬉しそうにこう叫んだ。
「お父さ〜〜ん、今日の宿題は抱っこよ!」
何と、こはるちゃんの担任の先生は、「今日はおうちの人から抱っこしてもらってきてね」という宿題を出したのだった。
「よっしゃあ!」と、平田さんはしっかりこはるちゃんを抱きしめた。
その夜、こはるちゃんは、お母さん、おじいちゃん、ひいおばあちゃん、2人のお姉ちゃん、合計6人と「抱っこの宿題」をした。翌日、学校で「抱っこのチャンピオン」になったそうだ。
数日後、平田さんは、こはるちゃんに聞いてみた。
「学校のお友だちはみんな抱っこの宿題をしてきとったね?」
するとこんな悲しい答えが返ってきた。「何人か、してきとらんやった」。でも、世の中、捨てたもんじゃない。次に出てきた言葉に救われた。
「だけん、その子たちは先生にだっこしてもらってた」。
人間には抱っこが必要である。幼少期にしっかり抱っこしてもらった子は、そのときの体の柔らかさも、温もりも、覚えていないが、潜在意識が記憶している。
そうだよねえ、スキンシップは大切だよねえ。「抱っこの宿題」、すべての学校で出せばいいのにね!オススメです。(・∀・)