「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

「武田教授の眠れない講義「正しい」とは何か?」(武田邦彦)

いや〜この本はオモシロイわー!今年のベスト10入りは間違いないねー!(・∀・)

いわゆる「正しいこと」とは何なんだろう!?、という哲学的なテーマに対して武田教授がマジメに、そして具体的な事例をあげながら、わかりやすく解説する。「原発」「エネルギー問題」にみる「正しさ」とは何か? そのエッセンスを紹介しよう。


・世の中には考えることがたくさんあります。正解がないことが多い、と言ってもいいでしょう。正解がないということは、言い方を換えれば、正解がたくさんある、ということです。こんな考え方もある、あんな考え方もある…こうやって、自分を広げていけば、どれだけ人生が豊かになることでしょう。


・あることについて、Aさんが「正しい」と言い、Bさんが「間違っている」と断言すれば、Aさん、Bさんの間で議論となります。議論で済んでいるうちはいいのですが、何せ2人のジャッジの根本にあるのは、「自分がそう思ったから」という曖昧なものです。お互いが「そう思った」のだから、議論が噛み合うはずがないのです。「自分がそう思った」というところに立つと「正しい」ーすなわち「正義」は、生きている人の数だけ存在することになります。夫婦喧嘩や兄弟喧嘩がなくならないのは、こうした理由なのです。


・今から皆さんと一緒に、「正しさ」とは何か、歴史、立場、科学、男女関係、空気…など、さまざまな側面から、これまで当たり前だと思って通りすぎていた「正しさ」を別の角度から照らしてみよう、と思っています。


・脳を二つに分けるイメージをして下さい。半分の脳は、「考える脳」です。今まで通り、自分の考えを追求して下さい。もうひとつの脳は「受け入れる脳」です。とことん人の話を聞くのです。たくさんの考え方ー「正しさ」と言い換えてもいいですがーを受け入れるということは、それだけ自分の人生が広がるということです。結果的に、2倍にも、3倍にもなるでしょう。自分が「正しい」と信じこまされてきてしまったことに対し、他人の「正しさ」を受け入れることは、盲信してきた「誤った正しさ」を正すきっかけになります。


その他、「4つの正しさとは?(神様、偉人、論理、法律)」「石油はあと8000年は大丈夫!?」「核保有は正しいか否か」など。こりゃオモシロイ。超オススメです。(・∀・)