「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

「タオ 老子」(加島祥造)

大学生の頃、老子に惹かれた。老子の自然体な、力の抜けた、それでいて真の強さを感じるメッセージに心を打たれたのだ。

さて、この本。伊那谷老子と呼ばれる加島祥造氏が語る、老子。さりげない詩句で語られる宇宙の神秘と人間の生きるべき大道(タオ)とは?生き生きとした言葉で現代に甦る老子道徳経全81章の全訳創造詩。この中で最も気に入った詩を紹介しよう。


タオの在り方にいちばん近いのは
天と地であり、
タオの働きにいちばん近いのは
水の働きなんだ。
タオの人がすばらしいのは
水のようだというところにある。
水ってのは
すべてのものを活かし、養う。それでいて争わず、威張りもしない。
人の厭がる低いとことへ、先に立って行く。


水はよほどタオの働きに近いんだよ。


タオの人は、自分のいる所を、いつも
善いところと思っている。
心は、深い淵のように静かだ。
つきあう人をみんな善い人だとし、
自分の言うことは
みんな信じてもらえると考え
社会にいても
タオの働きの善さを見失わない。


タオの人は、手出しをしないで
あらゆる人たちの能力を充分に発揮させるから、
人びとは
自分のいちばんいいタイミングで活動する。
これをひと口でまとめると
争うな、ということだ。
水のように、争わなければ、
誰からも非難をうけないじゃないか。


…確か楽天イーグルスの初代監督は田尾安志さんだったなあ…、そりゃタオだよ!オススメです。(・∀・)