「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

「心が安まる 老子」(伊藤淳子)

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心が安まる老子

心が安まる老子

  • メディア: 単行本
 

緊急事態宣言が発令されて毎週2〜3回行っていた図書館も閉鎖され、20年以上通っている習慣が閉ざされて閉まった……。そんなとき「私設図書館」やりますよー!って協力してくれてダンボールに30冊くらい送っていただいたのが、この本の著者の伊藤淳子さん。(・∀・)

 

「周囲がめまぐるしく変化していくなかで、どうやって自分は生きていったらいいのだろうと思ったときに、「ああ、これでよかったのだ」と気づかせてくれることでしょう。なにを隠そう、訳した私が一番癒されたかもしれません。この本から、それぞれの老子の道を見つけていただければ幸いです。(伊藤淳子)」そのエッセンスを紹介しよう。
 
 
「無名こそが常名だ」
 
人も、ものも
呼び名を持たない。
ところが、生まれたとたん、
ほかのものと区別するために
名がつけられる
 
名づけたことにより、
それぞれは識別される。
名づけたとたん、
それがなんなのか。
限定されてしまう。
ものには本来、名などないというのに。
 
もともと、ある存在には
名はない。
ただそこにあるだけだ。
名がないことが常名なのだ。
 
ものに名がないように
生き方にも、
これが正しいという定義はない。
 
決めつけて生きない。
それが本来のありようだ。
 
 
「空っぽの働き」
 
どんな高価な器でも
器として役に立つのは、
内側が空っぽになっているからだ。
 
家を建てるときに、
窓やドアをつけたとしても
それが住居として成り立つのは
家の内部が空っぽだからだ。
 
食器や家に限らず
形があるものが役に立つには、
空っぽという、形がないものの働きがいる。
 
 
「ひとつひとつの積み重ね」
 
なにごとも一から始まる。
 
一は二を生み、
二は三を生み、
三は万物を生む。
 
すべてのものは暗がりから生じて
陽の光を浴びるチャンスがある。
マイナスから出発すれば、
プラスに転ずる。
ものごとは、いつも
調和して、生まれ出る。
 
人々は、
孤独や、
貧乏や、
働いても元手がとれないことを嫌がる。
指導者は、人々が嫌がることを担う。
 
損をしたと思っても
得になることがある。
得をしたとしても
損をすることもある。
 
人はなにかを教えることは
教わる機会をもらったということだ。
 
逆に、一方的に、
力ずくでことを成し遂げようとすれば、
まっとうな死に方はできない。
そのように、いつも肝に銘じておくべきだ。
 
その他、「不完全だから、成功に近づける」「圧政ではなく、たおやかな采配を」など。どれも確かに心がやすらぎます。オススメです!淳子さーん、ありがとうね〜!♪(・∀・)

 

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心が安まる老子

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