「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

BOOK〜迷える時代の指針!…『迷宮の人生』(岡本太郎)

迷宮の人生

迷宮の人生

子供の頃、大阪万博をテレビで太陽の塔を見たとき、ぶっとんだ!!!デザイン、発想、エネルギー…文句なしに感動した。それが岡本太郎との出会いだった。(^ム^)


テロ、戦争、核、訳のわからない感染症。先の見えない世の中。「迷宮とは図式の空間ではないのだ。人生・即・迷宮」 混迷の時代を生き抜くための岡本太郎迷宮論。そのエッセンス岡本敏子の文章から紹介しよう。



岡本太郎は、最初から岡本太郎だった訳ではないのよ。彼は岡本太郎になったの」
自分で決意して、覚悟を決めて、そうなり、それを貫いたのだ。
天性強い人とか、聡明な人、才能のある人、そんなのは何でもない、そういうものはいつでもぐらぐらするし、破れる。
才能のある人は才能によってつまずくし、聡明な人は自分の馬鹿に気がつかない。だが岡本太郎は最初から、まったく捨て身、自分を投げ出したところから出発した。だから彼は恐れない。


「うまく行こうなんて思うな」 「常に危険な方、こっちに行ったら死ぬかもしれない、という方を選ぶんだ」と彼はいう。事実、その通り行動し、貫き通した。決意して以来、いっぺんもぐらぐらしたことはなかった。
どんなに怖くても、死ぬなと思っても、やるべきことだからやる。エネルギーがあるからやる、のではない。どんなに無かろうと、マイナスであっても
爆発する。彼はそう言っていた。


これは実は迷宮を生きるときの方法論なのだ。一寸先は闇、見えない、手探りで進むのだから、ぶつかるしかない。未知に向かって、つまり死に向かって、身を投げ出す。それしか迷宮をひらく極意はないのだ。


現代、この混沌とした時代。テロ、戦争、核、訳のわからない牛や鶏や、人生の感染症。不気味な、先の見えない世の中だ。誰も確実に先を見通す人はいない。この迷宮の世界を進んでゆくにはこの方法しかない。……岡本太郎のように。


いいなあ…!岡本太郎っていいなあ!オススメです。(^。^)