「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

BOOK〜『「落ち込み気分」が続いたときに読む本』(椎名雄一)

「落ち込み気分」が続いたときに読む本

「落ち込み気分」が続いたときに読む本

最近、ご縁をいただいた心理カウンセラーの椎名雄一氏。(^<^) 

ご自身がずっと20代のころ、思いうつ病で苦しんだとのこと。一見まったくそんな方には見えないのだが、会話を交わしていくと、人のつらさや悲しみがわかる人なんだなあ、壮絶な人生を送ってきた方なんだなあとお人柄がじわじわと伝わり、人間としての深みを感じる。そして今では3000人以上の方をうつ病から救い、その元うつ病の人をカウンセラーとして育て、また精華学園高等学校 町田学習センター長でもいらっしゃる。スゴイご活躍だ。(^<^)

プロ中のプロの心理カウンセラー語る6つの「はこ」のタイプ、そして、「はこ」から脱け出す方法とは?そのエッセンスを紹介しよう。


・当時の私は、自分自身が部屋にこもるのと同時に自分の心も「小さな箱」に閉じこもっていたのです。このときに私の心の中に生まれた箱を、物理的な「箱」に対して、本書ではひらがなで、心の「はこ」と呼ぶことにします。誰かに傷付けられたり、苦しい状態に陥ったりすると、人はこれ以上自分が傷つかないように自分の心を守ろうと、心に「はこ」を生みだし、その中に「感情」や「思考」を閉じ込めようとします。このときに、終わりが見えない「落ち込み気分」が始まります。


・たとえ、街中の道を歩いていても、私の心は、「はこ」の中に入っているので、周囲の景色がよく見えません。「はこ」に閉じこもり続けると、「自分にはできない」という激しいい思い込みにとらわれるようになります、つまり、自分の能力を自分で制限するようになるわけです。これが、手詰まり感にさらに拍車をかけます。


「はこ」の最大の弊害が発想のワンパターン化です。それは、あたかもダンボール箱の中に持ち込める道具が限られていることに似ています、解釈の仕方、解決方法の探し方、悩み方、価値観、ワンパターンの思考が、繰り返し自分を苦しめ、気分を憂鬱にさせます。


「落ち込み気分」から抜け出すためには、まず自分が「はこ」に閉じこもっていることを認識することが第一歩です。そして「はこ」に閉じこもることによって陥った思考パターンに気付くことです。3000名のカウンセリングを通じて、私は「はこ」に閉じこもることによって生じる弊害とも言うべき、6つの思考パターンの存在に気づきました。


1 他人の「言いなり」になる
2 「過去」に縛られる
3 考えることだけに集中し、動かなくなる
4 視野が極端に狭くなる
5 他人から与えられた情報を鵜呑みにする
6 「偽りの自分」を演じる


「しなくっちゃ!」症候群 MUST BOX

悩みやすい人の傾向のひとつに、人生の主導権を他者に奪われてしまっていることが挙げられます。自分人ではなく自分の周囲、つまり環境に主導権があるのです。MUST BOXから抜け出すためには、「義務」「ルール」「規範」ばかりに気を取られている自分の中の物事の優先順位をもう一度見直してみること


「過去に縛られる」症候群 PAST BOX

本当は思い出したくないはずの思い出なのに、何度も何度も繰り返し頭に浮かんできてしまう。そして、思い出すたびに傷ついている…。→ 一生懸命に考え続けるよりも、困った場面、嫌な場面をイメージなどの五感を使って表現してみてください。その時にたとえば表現方法をユーモラスに変化させることで頭の中の体感が変わり、苦しい思い出から解放されます


「手に入れること」は「支配されること」。手に入れるという面を見ればラッキーだし、成功していると言えます。ですが、支配されているという意味では、逆に息苦しくなっているとも言えるのです。


嫌なことやノルマを達成するためにでは、エネルギーが出ないのです、人生の先を見通して、プラスになる地点、ワクワクする地点を目標に定めそこを節目にして頑張れば、日々のツラさはどうでもよくなっていきます。


・「暗示効果」の強い言葉を上手に交ぜれば、それらが良薬となり、自分をうまくコントロールすることにつながります。「なので」には強力な暗示効果があります。悩みを抱えている人は、知らないうちに、自分にマイナスの効果をもたらす暗示をかけています。なので、この暗示効果を自分がよりよい人生をおくるために役立てるようにすればよいのです。「私はうつ病なので人生に必要なさまざまな経験ができる」と。


・考えすぎの「はこ」からでるコツは、このように、解決方法はわからないままの状態でもよいので、解決した後の自分をまず想像して、五感を使って味わってみることです。簡単な方法は「観察」です。「悩む」と「観察」は同時にはできません。「よく考える」よりも「よく見る」の方が心の問題にはこうがあるのです。


人は同時に7つ以上の処理ができません。つまり、7つ程度、話題がそれると人の思考は元の場所に戻れなくなります。


・毎日がツラいと感じる人は、喜ぶ基準は非常に難解なのに、落ち込む基準、悲しむ基準は非常に簡単に設定されています。毎日を楽しめる人は、喜ぶ基準がとても簡単です。「天気がよいから」「お花が咲いたから」「友だちに会えたから」と、一日に何回も幸せな気分が味わえます。一度、自分自身の喜ぶ基準と落ち込む基準を見直し、喜ぶ基準を簡単にして、落ち込む基準を難しくしてみましょう


「片付けができない私」というのは実は存在しておらず「片付け以外の何かをしたい私」がいるのです。「痩せられない私」という「はこ」を取り払ってみれば、問題なのは痩せられるかどうかではなく、痩せることを妨害している、別のやりたいことが自分の中にあることに気付けます。


とてもわかりやすく、例題が豊富。椎名さん、もっといろいろと教えてください。ご指導ください!(^<^)


心理カウンセラー椎名雄一オフィシャルブログ 不登校の子供の輝かせ方
http://ameblo.jp/hutoukou-kagayaku/

椎名ストレスケア研究所
http://ssc.la/

社団法人 日本心理療法協会
http://j-mental.org/

精華学園高等学校 町田学習センター
http://seika-machida.jp/