「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

BOOK〜『清貧を楽しむ 人生哲学として読み直す養生訓』(高橋聰典)

清貧を楽しむ。 ―人生哲学として読み直す『養生訓』

清貧を楽しむ。 ―人生哲学として読み直す『養生訓』

朝会でご一緒させていただいた心理カウンセラーの高橋聰典氏。(^。^)本を何冊か出していらっしゃるとのことで、早速読ませていただきました。

まさか!20代の頃はニート。フリーター生活だったなんて信じられない!(@_@;)そして28歳とき、偶然にも心理学に出会い、自身の歪みの改善が始まったのだそうだ。

名前は聞いたことがあったけど、実際に読んだことがなかったのが、江戸時代から300年読み継がれてきた『養生訓』。読み進めていくと、「あたりまえの幸せのための、あたりまえの教え」に満ちている。また、それが返ってムズカシイのだ。その中のエッセンスを紹介しよう。


・人には楽しむべきことが三つある。

一つ目は道を行い、正しさを楽しむこと。
二つ目は病気をせずに、心地よく楽しむこと。
三つ目は長生きを楽しむことである。(巻第1−22より)


・ものを食べるとき、考えなければならないことが五つある。(巻第3−18より)

五思

一つ目は、この食べ物は誰から与えられたものかと思う。
二つ目は、この食べ物は農民の苦労によって作り出されたことを思う。
三つ目は、自分には才能も徳もなく、さらには正しい行いもないのに、こんなにおいしいものを食べることができるのはひどく幸せであると思う。
四つ目は、世間には自分より貧しい人が多い。自分は上等なおいしい食事を十分に食べて飢餓の心配はないのだから、これは大きな幸福だと思う。
五つ目は、大昔はまだ五穀(米・麦・粟・豆・黍)はとれず草木の実と根や葉を食べながら飢えをしのいでいた、。今は白い飯を柔らかく煮て、十分に食べ、
しかも吸い物があり惣菜まである。そのうえ酒があって心を楽しませてくれる。これはたいへんありがたいことである。


・あらゆることは、はじめに楽であれば、後にかならず苦痛の種になる。(巻第2−15より)


良いことも悪いことも、すべて習慣から起こるものである。(巻第2−30より)


さまざまな不幸は、完璧を求めることから起こる。自分にも不幸にも、完璧を求めてはいけない。(巻第2−36より)


シンプル・イズ・ベスト。実に深いメッセージだね。オススメです。(^。^)