- 作者: 柳谷晃
- 出版社/メーカー: 青春出版社
- 発売日: 2012/06/02
- メディア: 新書
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いろいろな古代文明で、一週間を7日とする暦を使っている。ということは、神様は7日でこの世界をつくった、という神話ができる理由がある。人びとの生活のほうが先で、神話ができたのは後なのだ。暦に合うように神様は7日目に休んでいただかないと困る。神話より先に、人びとは7を大切にしていた、ということだ。コンピューターも望遠鏡もない時代、人びとはどのようにして「暦」をつくり、ピラミッドをはじめとした「巨大な建造物」を築きあげたのか。暦と数字の雑学本。そのエッセンスを紹介しよう。
・7は、天地創造の神が7日目(聖なる安息日)にお休みして、一週間が7日になる。これは月の満ち欠けが28日に近いので、7が便利だったということもあると考えられる。イスラエルの民の父は3人、母4人で12の部族に分かれていた。特別な動きをする天体の数も7である。すなわち太陽・月・水星・金星・火星・木星・土星である。これで重要な天体が揃うので、3と同じように7も完全を表す数ということになる。
7は聖書の中にも非常によく現れるが、悪いことの数にも使う。7つの大罪(傲慢、嫉妬、憤怒、怠慢、強欲、暴飲、色欲)というように。しかし良い方に使うことが圧倒的に多い。7つの徳、7つの慈悲。7つの祈りというようにである。また、キリストはよく7つの食べ物を何千人もの人に与えている。7つともパンの場合もあるし、5つのパンと2匹の魚というように、7という数字を使っている。
その他「ピラミッドに秘められた黄金費と宇宙観」、「アラビア数字が世界を変えた」、「なぜ古今東西、奇数が大切にされるのか」、「なぜクリスマス「イヴ」が重要なのか」、「心の中に生きる数学」などなど。
気軽に読めるし、深い。面白い。惹きこまれる。オススメです!(^。^)