「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

BOOK〜『奈良の小さな会社が表参道ヒルズに店を出すまでの道のり。』

奈良の小さな会社が表参道ヒルズに店を出すまでの道のり

奈良の小さな会社が表参道ヒルズに店を出すまでの道のり

またまたユニークな本を読みましたよ〜!(^。^)300年近い歴史をもつ奈良の麻織物の老舗、中川政七商店の34歳の13代目社長・中川淳氏がデザイン経営に挑み、新ブランドを作る。そして、表参道ヒルズにまで出店し、大人気のお店になっているのだ。その挫折と栄光のストーリーを紹介しよう。


・多くの失敗を乗り越えながら「粋更(KISARA)」という新ブランドで、表参道ヒルズという超一等地にフラッグショップを出店。第2事業部の売上も入社前の約三倍に、店舗数も約四倍になり、伝統工芸をベースにしたSPA業態という前例のない形を確立できた。またここ2年で利益をきちんと出せるようなり、2008年10月現在、直営店の既存店ベースで21ヶ月連続前年実績クリアという記録も更新中である。


・私の戦略とは、ブランディングに注力することだ。いかにして遊中川、粋更および中川政七商店という会社そのもののブランド力を高めることができるか。それだけに日夜注力してきた。ブランディングとは、伝えるべき内容を整理して、それを市場に正しく伝えていくことである。


・これからの会社のビジョン。「日本の伝統工芸に携わるメーカーと小売店を元気にする!」


ビジネススクールで勉強したわけでもなく、経営に関して素人の私が曲りなりにもここまで会社を潰さずにやってくることができたのは、既存の概念や業界の常識にとらわれることなく自分の頭で考え抜いてきたからであり、ビジネス書を通じていろいろな人から学んできたからだと思う。


ブランドとは、他社と差別化され、かつ一定の方向性を持ったイメージにより、商品、サービスあるいは会社そのものにプラスをもたらすもの。ブランドはデザイナーだけで作るものではない。ブランドは経営、会社にかかわるすべての人の力で作るものなのだ。


・いつも考えているのは、「どうすればブランド価値が上がるか」である。


・ブランドを作るときに必要なのは、こんなブランドにしたい!という熱い思いである。この熱い思いがなければ、様々な場面で判断がブレてしまう。会社が一定の方向に向かっていかない。


・世の中には売れる商品と売れない商品がある。しかし、私は本来、売れない商品はないと思っている。では、なぜ売れない商品が生まれるのか?答えは、売る場所と売る価格が合っていないからである。


・私は、「よいもの」とは、商品を通じて会話が生まれる商品だと思っている。


売れる商品とは、ターゲットとする層にきちんと理解される「よさ」を備えたものである。


・確かに変えていかなければならないところは、たくさんあるかもしれません。変えていくということがパワーのいることです。でも絶対にあきらめてはいけません。あきらめたら終わりです。それに規模の差はあれ、一緒に取り組んでくれる人がまわりにいるはずです。自分を信じてついてきてくれる人のためにも、ベストを尽くさないといけないと思います。


いいなあ!このお店に行きたくなっちゃいました。オススメです!(^。^)


株式会社中川政七商店
http://www.yu-nakagawa.co.jp/