「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

「One World みんなが誰かを幸せにしているこの世界」(喜多川泰)


全作品読破を狙っているベストセラー作家・喜多川泰氏の本。この本も心にグッと来るね〜!(・o・)


「少年野球、サービスマン、卒業式、バレンタイン、超能力、就活、日本、出稼ぎ、恋愛……」


異なるテーマの9つのストーリーが実は、すべてつながっている。短編集のように見えて、つながりを持った一つの長編であり、僕たちの人生そのものを表している。それぞれの物語を楽しむだけではなく、それぞれの人生は、他者の人生と切り離すことができない縁でつながっていて、別々の物語のようにみえて、実はそれが 一つの長編の物語になっている。そのエッセンスを紹介しよう。


この本は、どこから読み始めてもすべてがつながっている輪のような構造になっています。それは僕たちの人生そのもの。どこで誰とつながっているのか、自分ではわからないけど、実はいろんなところですべての人がつながり合って生きている。その恩恵を受けて、今の僕達の人生はできあがっているのです。そのことが、実感として感じられれば、自分から発せられる一つの言葉や、一つの表情で、世界を変えられること、つまり、「少しでも目の前の人を明るくすることで世界をよくできる」と確信が持てるのではないかと思ったのが、この物語を書き始めたきっかけになりました。


自分の時間を誰かの喜びに変えることが、働くということだよ。自分にできることで、誰かを幸せにする行為が、働くということさ。その報酬として返ってくるものの一部がお金である。ただそれだけのこと。だから自分にできることを増やしたり深めたりすることで、誰かを幸せにする深みが変わってくる。その数を増やすことだって自分の努力でできる。同じ一日で、10人の人を幸せにする何かを持っている人と。100万人の人を幸せにするする何かを持っている人で、受け取る報酬が同じになると思うかい?これは、理想論ではなく、事実なんだよ


「来た時よりも美しく。そんな人生を……」


僕たちは自分がつくったわけではない世の中に生まれてきてほんの数十年生きて、この世を去っていく。だから、自分がこの世に来たよりも美しい世界にして去りたいと思ったんだって。それができれば、自分という人間がこの世に生まれてきてよかったって自分で思えるんじゃないかって。


あなたの笑顔は素敵ですよ。どんなときも笑っていればきっといいことがある。笑っていなされ。泣いてもいいから笑っていなされ。負けるなよ。


事実そこにあったのに、それが見えたのは俺一人だった。同じ世界に住んでいても、みんないは見えないものを見て俺は生きているんだ。見えないものが見えるのが超能力だって言うんならこれだって立派な超能力だ。そして、カードの裏にどんな模様が書かれているかを当てるより、ずっと人生において意味がある。ひっくり返せばわかるものはさっさとひっくり返せばいい。それより同じものを見ていても、人が見えない世界をたくさん見える人間になった方が俺はいい。


予定どおりには行かなかったけど……でも、これからも予定どおりに行かないことってたくさんあると思うんだ。俺は、それを楽しむのが人生だと思っている。何が起こるかわからない人生を、一緒に楽しまない?


目に見えない心が何を考えているのかは、どうやったらわかる?人は行動を見れば心で何を考えているのかわかる。行動は心そのものだ。口で偉そうなことは誰でも言えるが、それをどこまで本気で言ってるのかは、そいつの行動を見ればわかる。逆に何も言わなくても、そいつがやってることを見れば、何を考えて生きているのかはっきりわかる。


人間は、やりたいことがあると、それをやった方がいい理由を100でも200でも簡単に思いつく。逆にやめたいことがあると、それをやめた方がいい理由も100でも200でも思いつく。


人生に悩んだ時、落ち込んだときに、とても勇気づけられる本。超オススメです。