「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

BOOK〜イチローと松井の比較心理学…『イチローに見る勝者の発想』

イチローにみる「勝者の発想」―イチローと松井の比較心理学 (二見文庫)

イチローにみる「勝者の発想」―イチローと松井の比較心理学 (二見文庫)

北京五輪も終わったね。(^◇^) 星野ジャパンは惜しかった。いろいろいう人もいるけど、「自分がとれる最善」をやったと思う。頑張ったよ!野球にタラレバはないしね。
さて、またも野球ネタ。ここでも何度もイチロー、松井のことは紹介したよね。


夢をつかむイチロー262のメッセージ
http://d.hatena.ne.jp/lp6ac4/20080110
夢をつかむイチロー262のnextメッセージ
http://d.hatena.ne.jp/lp6ac4/20080630
マイナスをプラスに変える思考…『不動心』 松井秀喜
http://d.hatena.ne.jp/lp6ac4/20070924


イチローと松井の真のすごさは、そのバッティングにあるのではない。「道を究める」ということにおいて二人の天才は私たちのような普通の人間をも人生を成功に導く貴重なヒントを与えてくれる児玉光雄氏の著作。ツボとコツを紹介しよう。


イチローの「確信」、松井の「プライド」

イチロー愛工大名電高校一年Tの時、「センター返しならいつでもできます」と発言をしてその通りに打って見せた。入団1年目のキャンプで「僕は一軍で必ず3割は打てる」と断言した。イチローは確信があるから発言したので、大風呂敷を広げたのではない。しかしそれがコーチの反感を買うこともあった。

松井は、伝説的な高3夏の甲子園5打席連続敬遠の際も、松井は一切グチをこぼすことはなかった。普通の高校生なら、どこかで相手投手を非難するような態度をとるはずである。松井にはそんな素振りは微塵もなかった。松井のプライドがそうさせたのである。


・松井の野球の育ての親は星稜高校山下智茂監督である。松井は語る。
「間違いなく僕の人生の師ですね。『野球のレギュラーよりも人生のレギュラーを目指せ』というものと『青は藍より出でて藍よりも青し』というもの。つまり、弟子が師匠を超えて優れた存在になることを、と監督は言っていました。」


・松井が入学したとき、山下監督は『1年生で石川県一のバッターになれ。2年生で北信越一のバッターになれ。そして3年生で日本一のバッターになれ』。この言葉を松井は今も忘れていない。


イチローの師の愛工大名電高校の中村豪
『三振するときは思い切って振れ。そして、ダッグアウトに帰ってくるときに、悔しいなどとは思わずに『ベンチまでの13歩は次の打席、次の試合のためにある』と考えろ。」と言って、部員に積極性とプラス思考を徹底的に叩きこんだ。


・この二人の経歴を見るとともにプロ入り当初は苦労している。こんな天才にもプロデビューの頃は下積み時代があったといことである。
イチローの最初の二年間は一軍と二軍を行ったり来たりしている。1992年の一年目は40試合出場、95打数24安打、2割5分3厘。二年目は43試合出場、64打数12安打、1割8分8厘という惨憺たる成績。1993年、一軍コーチから「オレの言うことを聞くなら一軍に置いてやる。そうでなければ二軍に落ちろ」と言われて、きっぱりと「聞きません」と言って、自ら二軍に落ちたという。そこで河村健一郎二軍打撃コーチに出会い、あの振り子打法が生まれた。

松井は1993年の一年目、57試合出場、184打数41安打、打率2割2分3厘、ホームラン11本。この短いの時期が彼らにプロとしての真の力を与えたのである。この時期こそ、彼らを飛躍させたエネルギーの蓄積期間だった。これまでにも二人には幾度となくスランプが訪れた。しかしそれをエネルギーにしてその後に続く絶好調の時期を作ってきた。


イチローは他人の評価にはまったく無頓着である。
「世の中の流れに乗ってしまうことの怖さ。何が大事なのかということは、自分で知っておかなければなりません。それを第三者によって壊されるようではいけない。本当の自分はそうじゃないのに、第三者のつくった流れによっててしまう自分がいるとしたら、それほど心細いことはありません。」

「成功にもいろいろあると思うんですけど、自分の中で建てた目標というものを成し遂げた、そのことを成功だというのなら、わかります。でも、他人が言う成功を追いかけ始めたら、何が成功かわからなくなってしまいます。」


ひとつのスーパープレーの陰にその何十倍もの練習がある。基本にどれほど忠実であるかは、結局は土壇場で。紙一重のプレーの結果を左右する。
意識しないくらいに体が覚えたことが、とっさの場合でも自然に反応する。基本の練習にどれだけ時間を費やせるか。それは野球に限らず、えての事柄に通じる真理である。しっかり基本を学んでいるか否か、それは必ず人生のどこかで露呈する。

ん〜深いな…!一緒の時代に生きることができて嬉しい。文庫本だから読みやすいよ。(^◇^)