私の父は昭和8年生まれ。いまから7年前に自宅で69歳で亡くなった。(・。・)その日はそんなことも知らずに五反田で飲んだくれていた。小野塚家の男性はあまり長生きしないようだけど、本当にいい父親だった。その年代では珍しく大男で、私と同じように身長は180センチ近くあり、体重は 90キロ近くあった。60歳を過ぎてから強い親父のイメージがだんだん「弱くなったな〜!」と思ったものだったが…。最後まで老人という感じはまったく見せなかった。(^◇^)
さて、数年前に大ブレークした「老人力」!初めて読んだけど、めっちゃ面白い!そのエッセンスを紹介しよう!
・ふつうは歳をとったとか、モーロクしたとか、あいつもだいぶボケたとかいうんだけど、そういう言葉の代わりに、「あいつもかなり老人力がついてきたな」 というふうにいうのである。そうすると何だか、歳をとることに積極性が出てきてなかなかいい。歳をとって物忘れがだんだん増えてくるのは、自分にとっては未知の新しい領域に踏み込んでいくわけで、けっこう盛り上がるものがある。
・老人力はエネルギーではあるけどかなり複雑なエネルギーである、簡単にそれを手にすることはできない。あ、老人か、なるほど、格好いいなあとかいって、5万円払って老人になる、というわけにはいかないのである。そういう貴重な得難い老人力なんだけど、以外にみんなに嫌がられている。みんな物を 忘れたり、よぼよぼするのが嫌だからである。
・新聞も一束まとめてどんとじゃなくて、少しずつ懐石料理みたいにだしてくれるといいね。仲居さんさんみたいのが記事を一つずつ持ってくる。まず小さな事件から。「大田区で起きた自動車事故でございます。この事件は買い物帰りの主婦の乗った日産マーチが、うしろから来た三菱パジェロに追突され、日産マーチは大破。主婦は全治三週間の重症でございます」 「大蔵省の収賄事件でございます。課長補佐の榊原正人の逮捕が中身で、大手銀行が四社しており、ノーパンしゃぶしゃぶがからめてございます」
私も4月で46歳!四捨五入すると50歳!でも老人力には頼りたくないなあ!オススメです。(^−^)