「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

BOOK〜爆笑エッセイ!…『声に出して笑える日本語』(立川談四楼)

声に出して笑える日本語 (光文社知恵の森文庫)

声に出して笑える日本語 (光文社知恵の森文庫)

ここでも何度か紹介しているけど、日本語にまつわるエッセイやよもやま話が大好き。(^。^) そしてお笑いが大好きなので、それがミックスされているということは、カレーライスに福神漬け、柿の種にピーナッツ、小野塚輝に美女軍団(?)という絶妙な組み合わせじゃん!ということで、この本を手に取りました。


「ただいま地震が、地震が揺れています!」、「ウチの孫はアメリカにホームレスに行ってるんだ」、「あたってくじけろ!」など、何気なく遣っている日常の日本語、アナウンサーや有名人の迷言から、街で拾った言い間違い、そして死ぬほど下らないオヤジギャグまで新ネタを満載!その一部を紹介しよう。(^_-)-☆



【湯呑茶碗】

トイレから戻ると話題が変わっていて、キャンプの思い出話か、一人が「湖に小さな小船を浮かべてさ」と言ったところだった。
「小さな小舟ってことは、そこには大きな小舟もあったのかい」私がそう言ったため、座に笑いが起きて、そういうことってあるよな、と話題はよく冒す言葉の間違いに及んだ。
『お湯をわかす』ってのどうだろうね。よく使っちゃうけど」
「水をわかして湯にしてくれなんて面倒臭い言い方はしないだろう。ただ、湯だったらもうわかす必要はないんだよね」
『採算がとれる』って、ちょっと妙だと思わない?採算の採はそもそも『とれる』って意味だろ。『採算割れ』という言葉には何も感じないんだけど」
「オレこの間、『未然に防ぐ』って言い方にひっかかったんだ。未然にってのはさ何かこうすでに防いでいるって感じがしない?」
『過信し過ぎる』とか『過酷過ぎる』は?」
「そりゃアウトさ。完全にダブってるもの。『小さな小舟』と同じさ」
「小説読んでたらね、『彼は、笑ったときの笑顔がよかった』という表現に出っくわしたんだ。名の通ったちゃんとした作家なんだけど、
笑わない時の笑顔ってあるんだろうかと考えちゃったよ。『笑顔がいい』とか『笑ったときの顔が魅力的だ』とか、他に書き方はあると思うんだが…」
「これ湯呑みって言うよね。でもお湯じゃなくてお茶が入ってるんだ」
「また始まった。だからあなたのようなヘソ曲がりがいるんで、そう言われないために正式には湯呑茶碗と言うんだよ」
「あ、そうかあ。でも湯呑茶碗という言い方も何だかダブってるような…」


そういえば、いまどき、筆箱とか下駄箱ってのもおかしいよね…。うぷぷっ!(^。^)


立川談四楼 オフィシャルサイト
http://www.danshirou.com/