- 作者: 茂木健一郎
- 出版社/メーカー: PHP研究所
- 発売日: 2009/02/28
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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BOOK〜ひらめきは「体験×意欲」…『ひらめき脳』(茂木健一郎)
http://d.hatena.ne.jp/lp6ac4/20080130
さて、この本は、実生活に生かす脳科学!特に、モチベーションについての内容が多い。そのツボとコツを紹介しよう。
・ズバリ、簡単にやる気を高める魔法のような方法は、「脳を疲れさせない」ということ。僕は右利きなので、あえて身体の左半分を支配している神経に気を配るように常日頃から意識しているのです。右利きの人ならば、あえて身体の左側を司る神経に気を配るようにする。左利きの人も同じ理屈です。
たとえば、遠くのものをつかむときには、ときどき左手で取るようにするとか、パソコンのキーボードを叩くときには左指を意識するとか、そんなささやか習慣です。また、利き手ではないほうの手を、できるだけ指を伸ばして開いたり閉じたりするのを1〜2分ほど続けるだけで頭がスッキリします。
なぜかというと、脳とは結局、身体だからです。脳が疲れれば身体が疲れ、身体が疲れれば脳が疲れます。そんなときは身体を休ませると同時に、脳のバランスを回復させることが大切です。
・脳のなかにある「ミラー・ニューロン(鏡の神経)」という神経細胞の性質を活用する方法も簡単です。
簡単にいうと脳の中の「鏡」。他人の行為を、あたかも自分の行為のように映し出す特性をもった神経細胞です。感動で胸がいっぱいになっている人をみていると、自然に感極まる。傍若無人な人を見ているとこちらまで荒々しく苛立つ。「共感する」という脳の特徴はミラー・ニューロンのなせる技です。
おススメするのは、楽しそうな振る舞いをしている人や、意欲的に仕事に取り組んでいる人の近くにいるということです。あたかも自分が楽しそうな振る舞いをすれば、意欲的に取り組んでいるかのようにミラー・ニューロンが活動するからです。
・自分の好きな音楽を聴くことも有効です。スポーツ選手などが試合の前にヘッドフォンをして音楽を聴いている姿をみたことがあるでしょう。あれは、脳科学的にみても、実に理にかなっているのです。気持ちが沈滞したり、やる気が起きない時には、外部からリズムを取り込み、脳内リズムを揺り起してあげましょう。
「ああ、気持いい!」と脳がどこまで感じられるかが勝負です。好きな音楽を見つけて、そのシャワーを浴びましょう。必ずやる気が出るはずです。
・僕は、大切なことは歩きながら考えるようにしています。それができない場合でも、「椅子から立ち上がる」「大きく伸びをする」「手や口以外の部位を動かす」などの動作で頭を切り替えています。固まってしまった神経回路は、こうして脳の身体性を活かすことで解きほぐすことができるのです。
・脳のやる気を引き出す最高のツールが「笑い」です。人間の進化における笑いとは、恐怖や不安といった負の要素を緩和するために生まれたものだと考えられているのです。「やりたくない」「この仕事はたいへんそうだ」というような、逆境のときにこそ笑ってみましょう。口許を左右に思いっきり引き上げるだけでもよいのです。笑いを意識するすることで、脳内回路が楽しい気分を生み出してくれます。これは表情筋と脳の回路は密接な関係にあるからです。「楽しいから笑うのではなく、笑うから楽しいのだ」という行動主義の理論は、脳科学的にも実証できるということです。
やっぱり笑いは百薬の長だね。(~o~)オススメ!