- 作者: 今井美紀
- 出版社/メーカー: 三修社
- 発売日: 2009/03/05
- メディア: 単行本
- 購入: 2人 クリック: 21回
- この商品を含むブログ (7件) を見る
東海大相模では1年生で3番、後に日本ハムに入団する津末英明が4番だった。今でも忘れない、鹿児島実業の定岡正二との延長戦!おそらく当時の神奈川県の小中高校生は、みんな原ファンだったんじゃないなか!?(^_-)-☆その証拠に私は、いまだに東海大相模の校歌を歌えるもんね!(^。^)
この本はその原さんを17の側面から語った「人間・原辰徳」のすべて!そのエッセンスを紹介しよう。
【王貞治】
彼は、自分はスタートしてどうあるべきか、常に周りから自分の行動を注目されているという意識を持っていたまた、常に話題を集めている人間が往々にして陥りやすい慢心さはなかった。厳しいお父さんの教育もあっただろうけれど、そういった人間性が結果的に、2度の巨人の監督につながっているんでしょう。
【江川卓】
当時、僕は打たれたりするとすぐ頭に血が上って、マウンドではカッカカッカしてしまうタイプだったんですが、そんな時、よく彼はそれを察知して、タイミングよくマウンドに来てくれた。一番来てくれたんじゃないかな。「がんばってください」「終わったらどこか出かけましょうね」と言ってくれたりして、ほっと肩の力が抜けましたよ。
【松井秀喜】
一番印象に残っているのは、FA宣言するという会見するという会見を開いた前夜、原さんに報告した時、おそらく原さん個人としてはチームに残って欲しかったでしょうけど、「ゴジが決めたんだったら俺は応援する」とエールを贈っていただきました。普通はなかなかそんなこと、言えないですよ。今でも、そのことに感謝しているし、すごく感動しました。監督の気持ちをムダにはできない、恩返しするには活躍するしかないと思いました。
【阿部慎之助】
13ゲーム差をひっくり返し、シーズン残り2試合でリーグ優勝を決めた昨年(08年)は、本当に激動のシーズンでした。クライマックスシリーズの時は、「鼻歌交じりでやろうぜ!」と、選手を楽にするような言葉をいつもかけてくれました。「こんな緊迫した試合は、選ばれたチームしか出来ないんだよ!」それでみんな楽になったというか、やる気がみなぎってきましたね。
【長嶋茂雄】<特別寄稿>
原選手はどちらかというと、「静」のプレイヤー。私は反対に「動」のプレイヤーでしたね。スマートな選手、と同時にクリーンアップを打つにふさわしい、打つ技術を持った選手でした。人間・原辰徳は、「紳士」ですね。野球人としても監督としても、器の大きい人です。
【江本孟紀】
俺から見る「原辰徳」という人間は、昔風に言うと「仁義に生きる男」なんです。これは長嶋さんから続いているんですよ。原という人間が、昔の野球選手にあった独特の野球人としてお仁義みたいな、そういうものを引き継いでいるんです。
【徳光和夫】
なにより辰ちゃんのいいのは、「聞く耳を持っている」というところ。それが人間的な魅力ですよ。ちゃんと聞いて、覚えていて後で約束守ってくれたりします。彼は本当に監督として華があります。華がある監督って少ないですもん。辰ちゃんは最初から「太陽」と「華」を持ってプロ野球界に出てきたなと。彼の後は一体誰が監督をやるのだろう、と思います。はたしてそういう監督がいるのかな(笑)。
【原 貢】
せがれが「東海大相模に行きたい」と言ってきたとき、私は悩ました。「親子の縁を切ってやるしかないな」と腹をくくりました。他人の子を一発殴るのなら、せがれには三発いかないとみんなにしめしがつかないでしょう。1年生のときからレギュラーだったけれど、サードの守備がヘタクソで、私は半殺しにしたくらいです(笑)。
せがれの周りへの気配りには本当に驚きます。食事に行くと「健康のためにあれを食べろ、これを食べろ」と、まあ、うるさい!それは人を使う時に大事なことですけれどね。一時が万事、すべてのことにつながります。かゆいところに手が届く、というかすごいですよ。俺が自分の父親にそこまでするか、いったら絶対できないですよ(笑)。
彼自身、隠しごともしないし、親だから褒めるわけではないが、あいつは人間的には百点満点ですよ。人に迷惑をかけるともしないし、巨人の監督なったら天狗になりそうなところ、そういう部分もまったく見せないし、面倒見もいいし、本当に偉いなと思います。親としてではなく、一監督としてたくさんの生徒を見てきて、そう思う。悪口を言う人は一人もいないでしょう。せがれの人間性がすべて野球に出ていると思います。自分の野球への信念を通せばいい、変に色気を出さずにとにかく真面目に野球をやればいいんじゃないですか。そうすれば自然といい成績がついてきますよ。
クウ〜!(>_<)やっぱり原さん、カッコいいよね〜!表紙の地から強い字も直筆だよ!今年も優勝だね!(^。^)
原辰徳 −その素顔− 特別ページ(三修社)
http://www.sanshusha.co.jp/hara/