「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

CINEMA〜親の若い頃に会えたら?…『地下鉄(メトロ)に乗って』

今や大人気作家となった浅田次郎。この作品は1995 年に第 16 回吉川英治文学新人賞に輝いた作品で浅田氏の原点ともいえる作品

『あなたは父になる前の父親を知っていますか?』 『あなたが生まれる前の母親に会いたいですか?』


このキャッチフレーズに惹かれ観ました。しかも設定が東京オリンピックの年、昭和39年で私が生まれた年だからね。(^_-)-☆


堤真一演じる主人公の真次は、父親を憎んでいて親子の縁を切っていた。いまや大企業のカリスマ経営者として実業界に君臨する父はワンマンでわがままで金に汚く、家族のことを顧みない男だった。
その父が入院し、最後にどうしても真次に会いたいというが決して会おうとしない真次。


そんな真次が、いつもの地下鉄を降りて、駅の階段を上ると、そこはオリンピック開催に沸く昭和39年の東京だった…。なんとも不思議なタイムスリップ。そして若かりし父に会うのだが…。


父がそんな性格になってしまったのは戦中戦後の壮絶な体験があったからなのだ!そして自分は確かに父に似ている…。そして母との縁とは?真次の恋人、みち子との切ない運命が訪れる…。


国境を越えて、時代を超えて、永遠に変わらない人生のテーマ…親子の愛、そして男女の愛。どんなに世の中が移り変わっても、人はこの愛に悩み、傷つき、それでもそれを求めずにはいられない。


ハア〜…。いいなあ…。何がいいって恋人役の岡本綾が美しい…、色っぽい…。(*^_^*)芸能界引退しちゃったんだよね…。もったいない…。


自分の父の若い頃の話はよく聞いていたけど、母の若い頃はあまり知らないなあ。(^J^)
もし会えたらどう思うんだろう…。自分のルーツがもっと分かるかもね。


そういえば、亡き父は若い頃死にそうな経験をし、とても信心深かった。竿売りの行商をし、住宅や不動産の営業畑を転々としながら、整体法を学び、無料で多くの人々の治療をしてきた。その影響か、ウチら三兄弟は、兄はお坊さん、私は営業。しかも3回の事故やケガでの入院経験があり意識不明の重体になったこともある。弟は治療師になっているのはオモシロイよね。


そんなことを考えながら、泣きながら観ました。ん〜…。いい映画だ!(^◇^)

地下鉄に乗って (講談社文庫)

地下鉄に乗って (講談社文庫)