「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

「毎日乗っている地下鉄の謎 その2」(梅原淳)

    


毎日乗っている地下鉄の謎 (平凡社新書)


昨年まではオフィスが麻布十番にあったので、この本のタイトルどおり毎日乗っておりました。(・∀・)


さて、この本。「地下鉄は味気ない?乗っても楽しくない?北は札幌、南は福岡まで、全国9都市を走る地下鉄は、まさに庶民の通勤・通学の足。そんな身近な地下鉄のうんちく・トリビアが満載」なのだ。そのエッセンスを紹介しよう。


・およそ130年の歴史をもつ日本の鉄道にはさまざまな偉人が登場した。地下鉄界の偉人といえば地下鉄の父と呼ばれる早川徳次である。しかし、早川は生前何も受賞することなく、それどころか手塩にかけて育てた地下鉄すら失ってしまった。日本の地下鉄について語るとき、この悲劇に触れずに通ることはできない。


・まだ日本に地下鉄が走っていなかったころ、初めてロンドンの地下鉄を見た早川は次のように語った。「必要の事は何時か必ず實現する。必要な不可能のことすら可能に變えて行く」地下鉄に限らず、多くの困難に直面する現代人にとって示唆するところの多い言葉だ。むしろ、いまだからこそ早川の言葉の重みが理解できるのかもしれない。最後に地下鉄の建設には不幸にして多くの方の生命が失われた。ここで謹んで冥福をお祈りし、地下鉄の発展のために多大な貢献を果たした功績に改めて感謝申し上げたい。



東京地下鉄は日本でも最大級の鉄道事業者でもある。東京地下鉄よりも輸送人員が多い鉄道事業者JR東日本だけ。輸送人キロ、営業利益はJR東海JR東日本JR西日本に次いで4位だ。営業キロJR東日本のわずか2.4%に過ぎない東京地下鉄がJR各社とほぼ互角の数値を挙げているのは一にも二にも首都東京の都心に路線網が構築されているからに他ならない。


・1000両以上の車両を所有する鉄道事業者のなかで、すべての車両の車体がアルミニウム合金製というのは東京地下鉄しか存在しない。何しろ鋼鉄やステンレスと比べて軽いため、消費電力が少なくて済む。また、錆びにくいために車体の塗装は省かれていて、塗料代の節約にも役立つ。


特に、「地下鉄とは何か〜地下鉄を規定する法規はない」「地下鉄の種類〜同じようでも細かく見れば実はいろいろ」「都内の地下鉄でただひとつ、リニアモーターの電車が走る12号線大江戸線など。


早川徳次ってスゴイなあ。先見の明があるよねえ。東京メトロと都営が合併しないかなあ…。オススメです。(・∀・)


    


毎日乗っている地下鉄の謎 (平凡社新書)