人は「感情」から老化する―前頭葉の若さを保つ習慣術 (祥伝社新書)
- 作者: 和田秀樹
- 出版社/メーカー: 祥伝社
- 発売日: 2006/10/01
- メディア: 新書
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このブログのタイトルである『感動の仕入れ!』というのも常に日常の中から心に響いたものを取り上げるという趣旨ではじめたのだ!
さて、この本は面白いよ〜!現役の医師であり、様々な著作を出している和田秀樹氏の「感情老化」度テストからスタートする! あなたは何歳だろうか?うぷぷっ!(^_-)-☆私はけっこう若かったよ!
「脳年齢」より「感情年齢」!40代から始まる「感情老化」がすべての元凶だった…。前頭葉を若く保つ習慣術で、感情の老化を食い止めよう。ということでツボとコツを紹介しよう。
・年齢を重ねていくとき、「記憶が悪くなった」とか「同じことを繰り返すようになった」といった問題が現れるよりも、まず自発的な意欲の減退や、気持の切り替え(スイッチ)ができなくなることが先に来る、ということだ。人間の脳は、老化に伴って、感情を司る前頭葉からまず縮み始める、これが私の実感である。
・「感情の老化」が防げれば、「肉体的な老化」はかなり防ぐことが可能である。つまり感情が老化するから老けこんでしまうのであって肉体は若い人と比べても遜色ない。それが現代の高齢者の姿だ。事実、昨今の高齢者は足腰が達者だ。しかも若返りがどんどん進んでいる。
・以前から私は、「年をとったらわがままになろう」 「反社会的なことでない限り、老後は好きなことをして遊んだほうがいい」と主張してきた。美味しいものを食べ、お洒落をしてボーイフレンド、ガールフレンドと遊び歩いて、「年寄りのくせに」とヒンシュクを買うがくらいのほうがいいのだ。というのも心を揺さぶるような刺激的で楽しい体験は、老化防止につながるからだ。
・101歳で亡くなるまで生涯現役の山岳プレーヤーとして名を馳せた三浦敬三さんのように、トレーニングをつづければ、何もしていない20代、30代よりもはるかに力強く山を登ったりすることができるのも、また事実だ。大切なのは、「ずっと続ける」ということ。
・体力だけではなく、「頭脳」についても同じことがいえる。使っていないと衰えていくことも、年を取るとともに使わない時の衰え方が激しくなる点も同じ。運動機能やIQは低下していなくても、意欲や自発性、その原動力となる好奇心など、「感情が老化」してしまって衰えていく可能性が高いのだ。
・感情の老化予防を40代から始めること。40代くらいになると嗜好が固まってきて、自分が本当に楽しめるもの、好きなことが明らかになっているからだ。40代で好きな趣味は60代、70代になっても好きなままであることが多い。
・意識して好奇心を刺激する生活を送ることが必要である。具体的には「行動する」こと。クラシックを聴くのが好きならコンサートに行ってみる。グルメ番組が好きなら、チェックした店に足を運んでみる。家の中から、外へ一歩踏み出す習慣をつけることで、「行動」と「欲望」の好循環、つまり前頭葉が活性化する生活が実現するのである。
・躊躇してきたことこそ、やってみる。50歳になって競馬デビューもいい、床屋しか行ったことのない男性なら美容院に行ってみるのもいい。若い子を誘って飲みに行ってもいいし、キャバクラも、風俗デビューでも構わない。極端なことをいうと、犯罪でもない限り、フットワークよく試してみることだ。試してから、つまらなかったり、自分に合わないと思えばやめればいい。
・もし同じことを繰り返すだけの刺激のない仕事だったとしたら、趣味でも習い事でも、意識して前頭葉を使うことが必要になる。毎日、ブログを更新するとか、日記を書くといったことでもいい。その日に見たテレビ番組で面白かったことなどを書いてみるのは効果的だ。テレビも漫然とみているのではなく、こんな使い方をすれば十分刺激になるのだ。
・年を取って惨めなのは、ボケた年寄りよりもバカな年寄りなのだ。「役立たず状態」こそがいちばんみじめな老人だと私には思えてならない。何らかの形で、人の役に立っていることが実感できないと、人は幸せを感じられない。誰かの役に立つことは、相手のためにというよりも「役に立っている自分」を実感し、自己愛を満たすことにつながるのだ。
なるほど!やっぱり『仕入れ → 加工』、『信じるな、疑うな、確かめろ!』、『知る、分かる → できる、やっている』なんだね。(^_-)-☆
和田秀樹のヒデキワダドットコム
http://www.hidekiwada.com/